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びおら弾きの微妙にズレた日々

今週のブラックジャック21(5/15分)

21-5 ロボットの腕

この話は、個人にヒットです。突っ込みどころがあちこちにあるにも関わらず、ピアノとトリトンの組み合わせに悔しいほどやられました。

(実は、21-4を見損ねました。PTAやら医者通いやら用事が建てこんで…)
まず、脳の電気信号を直接受け取れるロボットアームが出てきたので、これはタイムリーだなと思った。現実にそういうタイプの義手が現れていて、先日それを紹介する番組をみたばかりだ。
ところが次で首をひねった。「プログラムさえすればどんな動きでもできる」とピアノのデモ演奏が出てくる。あれ? ロボットアームに動作命令を出すのはコンピューターではなく、生の脳じゃなかったっけ? それともアームにケーブルをつなぐとかプログラムを組み込んだチップを埋め込むとかして、脳とは別口で指示を送るのだろうか……。
この違い、実はとても重要なポイントなのだ。この話ではどうも後者を想定しているらしい。

このロボットアームは、腕に骨肉腫を持っているピアノ弾きの少年にとりつけられることになっている。彼の主治医はブラッククィーン。病巣を持つ腕を切り取り、変わりにロボットアームをつける手術が少年のために最善だと信じて疑わない彼女に、BJは言った。「あなたは何もかわっちゃいない」 まったくそのとおり。この台詞が飛び出すか、わくわくして待ち構えていたぐらいだ。
ブラッククィーンはそれと気づかず病院の功利主義に踊らされていたのに、BJに再会するまでそれに気づかなかった。「万能の腕」という院長の言葉にだまされて、傷んだ生身の腕より機械の腕の方がいいのだと思いこんでいた。それはまた、患者本人も同様で、彼はピノコに「ロボットアームは誰でもおんなじようにうまくひけるんだって」と言われるまで、機械の腕の本性に気づかなかった。
少年は、楽に超絶技巧を弾きこなせる腕ではオジナリティのある演奏ができないと、手術の前日になって気づいたのだった。実現の可能性は低いし、大変な努力を必要とするが、もし自分の腕を残せば、他の誰にも真似できない自分ならではの演奏をすることができる。今まで通りに。
これがもし、ロボットアームの動作がすべてオリジナルの脳から送られてくる指示で制御されているとしたら、たぶんこの問題は発生しないと思う。脳と腕の間に演奏プログラムが入り込むから問題になるのだ。ことの恐ろしさに気づいた少年は、生身の腕を残すことを希望し、BJがそれを手助けしてめでたし、めでたし、となる。
うん、自分がアマチュアビオラ弾きのせいか、「正確に弾ければそれでいいってもんじゃないのよねー」と大きくうなづいてしまった。音には生命を吹き込むこともできるが、プログラムを埋め込まれた機械じゃそれは実現できない。

それはさておき、院長に反対意見を出したBQのその後はどうなるのだろう。もうその院内にはいられなくなると思うのだけど。
そして彼女からのお礼の電話を性急に切ってしまうBJに、にやりとしたり。本当はただお礼を言いたかっただけかもしれないのに、何をそんなに慌てるの? みたいな。(笑)

で、患者の少年がどこかで見たことあるなあと思ったら、あの懐かしい「海のトリトン」だった。彼とビアノの組み合わせなんて、言うことなし。声はシンジ君だったし。トリトンは小学生のころ、本当に好きだった。
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