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びおら弾きの微妙にズレた日々

実はすぐそこに「蟲」

いっしょに児童文学のサークルで活動している方と、先日書店まで出かけてきた。同人誌を置いてもらうためだ。コネやその他もろもろのつてで本を置いてくれる店があるのだ。

この時出向いた先は車で約40分のところ。運転しながら、地元に伝わる伝承について、興味深い話をたくさん聞かせてもらった。中でも一番面白かったのは「虫送り」という行事。

私たちの住んでいる地域は西から3つの地区に大きく分けられている。虫送りというのは、7月の中旬ごろ、(ちょうど稲がすくすくと育つ頃) 一番西の地区の子供たちが白い旗を持って自分たちの地区をまわり、稲の害虫(の精?)を旗に集める。ひと通り回ると、となりの地区との境に行き、そこで待ち構えている隣の地区の子供たちに旗を渡す。その子たちも同じように自分の地区をまわり、再び隣の地区へ旗を渡し……と、「虫」を集めた旗はどんどん東の地区へと送られ、最後は東の果ての山にある神社=猿投神社で焼かれるのだとか。

そもそもどうして「虫送り」という行事をするようになったかといえば、その昔この土地で亡くなった武将がいて、その魂が虫になって稲に害を成すようになったため、これを鎮めるために行われるようになったという。

ついこの間、「蟲師」を読んだせいか、「虫送り」→「蟲送り」なのかもしれないとか、同じ時期、あちこちの神社で催される茅の輪くぐり(←これも虫避けの行事)は、「蟲」避けのためなのかとか、あれこれ妄想が走ってしまった。

でも、近年では「虫送り」の行事は廃れてしまったようで、ちょっと残念。

車の中では、他にも「殿様の茶碗」の話とか、秋祭りに出すダシのいわれの話などで盛り上がり、楽しい時間を過ごした。
不思議な世界って、実はすぐそこに転がっていたりするものなのね。
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