私がビオラと始めて出会ったのは大学に入学した数日後。
新入生獲得に必死な大学オケの先輩につかまったのが、そもそもの始まりでした。
高校の時は音楽部でバンドもどきをしていたし、小・中学校では合唱部でビシビシ鍛えられたので、大学になってもサークル活動をするなら音楽系、と決めていました。
ひとえに音楽系サークルといっても、いくつもあるので嬉しい悲鳴。
オーケストラにブラスバンド、ギターアンサンブル、軽音楽、コーラス。
この中で一番豪華に見えたのがオーケストラ。
大学生になってからでもバイオリンやチェロが弾けるという誘いにのって、ふらふらとオケの練習室へ。
そこでいろんな楽器を見せてもらったり説明をしてもらったりするわけです。
ほとんどの人が大学に入ってからそれぞれの楽器を始めたのだと聞いて驚いたのなんのって。もちろん管楽器は高校でブラスをやっていたなどの経験者が多いけれど、弦楽器はほとんどが初心者から始めたというのだから。
これなら私でも♪と、ある意味無謀な期待を抱いてしまったのがいけなかったようです。後々、地獄の練習が待っているとは知らず、「弦楽器がやってみたいです!」。
すると目の前に現れたのがバイオリンとビオラとチェロ。
「ビオラは中声部を担当し、伴奏や和音が多い」という説明を聞いたとたん、「ビオラがいいです」と叫んでいました。
私、メロディラインを朗々と歌うのは苦手です。
小学校の時から合唱のパートはずっとアルトで、メロディの下支えをしてきたせいでしょう。
むしろ伴奏の方に楽しみを見つけてしまうのです。
それからずっとビオラとつきあっています。
決して日の当たる楽器ではありませんし、ビオラソロのための曲も素晴らしく少ないですが、それ故に愛着がわくものです。
また、独特の渋い音色にも心ひかれます。
学生オケを卒業してからは社会人のアマチュアオケで弾き続け、結婚・出産のために一度は中断したものの、最近再び弾き始めました。
8年近いブランクがあったため、勘を取り戻すのに苦労してますが、昔弾けなかった箇所が今弾いてみたらできたりして、なかなか面白いですね。
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