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びおら弾きの微妙にズレた日々

びおらってどんな楽器?

手始めにさくっとビオラの話など。
まずは、ビオラって何者?
よくある説明が「バイオリンより一回り大きくて音が少し低い楽器」。しかし私に言わせれば「ビオラより一回り小さくて高い音の鳴る楽器がバイオリン」(もちろん、その根拠はあるのですよ)
マイナーな存在であっても、オーケストラや弦楽合奏には絶対欠かせないビオラ。
実際にどのくらいバイオリンと違うかというと、バイオリンの場合、大きさはだいたい60センチ。ビオラになると70~80センチ。バイオリンと違って、ビオラは個体差が大きいです。
このいい加減さはビオラの面白さ。サイズが大きいビオラほど鳴りが良いのですが、あまり大きいと体格の小さい奏者は指や腕が届かなくて、結構つらいです。小柄な人は自分に合ったサイズで、なおかつ音色の良いビオラを求めて彷徨う羽目になったり、あるいは少しでも鳴りをよくしようとあれこれ工夫したりするようです。
なので、身長180センチを超えるようなビオラ弾きさんを見かけると、その体格の良さや手の大きさだけで得をしてるよな、と思います。

音の低さは、バイオリンの5度下。バイオリンの調弦は、低い方からG(ソ)D(レ)A(ラ)E(ミ)ですが、ビオラは5度低いC(ド)が加わって、そのかわりにE(ミ)が抜けるので、下から順にC(ド)G(ソ)D(レ)A(ラ)となります。
ビオラのC線を鳴らすには、いささか力がいりますが、充分に鳴らせた時の響きがたまりません。深くてほどよく甘い音がします。このC線の響きに取り憑かれたというビオラ弾きは少なくありません。
しかしながら、中音域であるのと、楽器の特性のため、音そのものが目立ちません。何を弾いても、バイオリンの高い音やチェロの大きな音にまぎれてよく聞こえなくなってしまいます。
なので、オーケストラの中でのビオラの役割は主として伴奏です。和音を作ったり、リズムを刻んだり……。たまにメロディが回ってくると、嬉しくてp(ピアノ)もf(フォルテ)で弾いてしまうくらいです。あるいは逆に緊張してpp(ピアニッシモ)になることも。

バイオリンと共通しているのは、奏法。楽器の構え方も弓の持ち方もまるで同じです。そのため、ビオラ弾きは、バイオリンから転向してきた人がほとんどです。
というか、子供用バイオリン(あるいは子供用チェロ)はあっても、子供用ビオラは存在しないのです。
なので、例え子供の時からビオラに憧れ、ビオラが弾きたくても、基本的な奏法はバイオリンで覚えなくてはなりません。これがビオラ弾きの災いをもたらすのですが、幸い私の場合は成長期が過ぎてからビオラを覚えたので、多少なりともこの災いからは免れています。
これについては、音楽エッセイの中、「ビオラ弾きの哀愁」という記事で語っています。

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