いきなり海遊館

10日ほど前のこと、仕事からかえってきたらいきなり家人に「明日は大阪にいく」と告げられてびっくりした。「海遊館とＩＫＥＡに行く」と。
確かに仕事が休みの日曜だし、家の片付けは一段落したし、子どもたちは何も予定がない。遊びにいくにはちょうどいい日曜だけども、だからといって大阪？　高速使っても片道3時間はかかるんですが。

でも、ちゃんと観光＋ショッピングを楽しんで帰って来られた。天気が崩れてしまったのが残念だったけど。

海遊館

てっきり神戸にあるとばかり思っていたら大阪の港区にあった。臨時駐車場に車を置いて、シャトルバスを利用したが、空気がやんわりしていて、どことなくピリピリする名古屋の港とは違うなぁと変に感心した。聞こえてくる言葉のせいなのか、大阪の人たちの気質なのか、人ごみの中に入っても、活気があって柔らかい空気を感じた。逆によその人が名古屋に来たら確かに怖いかもしれないなーと、改めて感じたり。

海遊館のウリは巨大水槽ということで、地域ごとに分けた数種類の大きな水槽のあいだをくるくる回りながら下へ降りてゆくという趣向。深さによって群れている魚の種類が違ったりするし、エイやサメが悠々と上から下へ、あるいは下から上へと泳ぎ回るさまが楽しい。
（イトマキエイとコバンザメを見つけてはビーストウォーズを思い出してニヤニヤしていたが、間違った鑑賞の仕方かもしれない）

ペンギン舎もしっかりチェック。アデリーが巣作りの最中で、石積みの巣にうずくまって抱卵していたものもいた。写真は撮ったけど、ガラスがきれいでなかったので（要するにペンギンのアレがこびりついていたわけで）、見栄えは残念ながら今ひとつ。

しかし、海の生き物って実にさまざまな形態をしてる。もし、地球外生命体をデザインしたかったら、海の生き物を参考にすればいいってぐらい。（実際参考にしているデザインは多いけど。タコとかタコとかタコとか……）魚ひとつとっても、どうしてシュモクザメのような形が、どうしてエイのような形態が発生したのか不思議でしかたない。生命が海から発生した名残なのかもしれない。

人ごみに押されながらそれなりに楽しんできた海遊館だったが、出てきてから娘と一言「名古屋港水族館の方が好き」「わたしも」
海遊館のファンの方、すみません。だってペンギン舎がどう見ても名古屋の勝ちだし……（そこかい）。まあ、気になる方は両方に足を運んでみるといいと思います。



ＩＫＥＡ

家具の通販でおなじみのＩＫＥＡショツプです。（私はほとんど知りませんでしたが）

スェーデンから来た量販系の家具店で、名古屋のニトリみたいなものだった。ただ、どんな視点で商品を提供するかというコンセプトがものすごくはっきりしていて「へぇ」だらけだった。

良い品を低価格で提供するために、とことん効率を求めているだけでなく、お客にライフスタイを提案しているようで、実は意図した商品を買いたくなるように、巧みに誘導している。今の時代をよくも悪くもしっかり反映しているなあと感じた。

普通の店というのは客が自由に好きなコーナーを見て歩けるが、ＩＫＥＡの場合は入口からレジまで長い一方通行。リビング、キッチン、子供部屋、寝室、などなど各コーナーをひととおり見て歩くことになる。要所要所にモデルルームが用意してあって「このタイプのリビング/キッチン/一人暮らしの部屋にはこんな商品が入ってます」という具合に案内がなされている。お客は気に入った商品をカートに入れながら（大物は最後に倉庫でピックアツプ）レジまで進む。中間地点にはうまい具合にカフェレストランが入っていて、ほとんどの人はそこで休憩を取りたくなるという罠（笑）そこで登場した食材は、フード販売コーナーで買えるようになっているのがミソ。
休日の時間つぶしにはちょうどいいが、選択の自由があまりになさすぎる気がする。ＩＫＥＡの提案するスタイルしか選べないもの。ＩＫＥＡとしては、限られた種類の品をできるだけ良く見せようと熱心にディスプレイしているのがわかるんだけどねぇ。
中古の家具屋を見慣れた目でみると、どれもシンプルすぎて時に安っぽくさえ見えるし、味のある家具にはとうてい出会えそうにないなぁ。ということで、一度見たらもういいや、という感じだった。