原野の中を果てしなく続くように思える北海道の道を運転しながら、このアルバムに収められている「kiri」を聞いてみたかった。
「kiri」は、先日DVDで見た「エルゴプラクシー」というアニメのオープニング曲で、これを聴くと、頭の中にさあっと荒野が広がる。
その果てしない土地のイメージと、実際目の前に伸びる果ての無い道をリンクさせようというのが狙い。
実際にやってみた感想は。
決して悪くない。それどころか素晴らしくいい感じだったけれど、今思えば、ベートーベンの交響曲第8番を持っていかなかったのが残念でならない。
もう一つやってみたかったのが、夜中に一人で武満徹の曲を聴くこと。携帯で聴くつもりでmicroSDカードに放り込んでいったのが、「ノスタルジア―アンドレイ・タルコフスキーの追憶に」「鳥は星型の庭に降りる」「遠い呼び声の彼方に」の三曲。どれも普通に家で聴くと集中力が続かないので。
これを、網走で泊まった夜、河口に近い川のほとりで一人きりで聞くことができた。状況設定は文句のつけようがない。ところが雑念が果てしなく湧いてきて、結局考え事のBGMにしかならなかった。
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