びおら弾きの微妙にズレた日々

その手は桑名の……

焼きハマグリを食べに、というわけではないが、友人と桑名までプチ旅行に出かけてきた。
目的は六華苑(旧諸戸清六邸)。大富豪が金に飽かして贅を尽くして、設計を有名な外国人建築家に依頼したという私邸。その外国人建築家というのが、ジョサイア・コンドルといって、鹿鳴館を設計したり、財界関係者の邸宅をいくつも手がけたほか、工部大学校(現・東京大学工学部建築学科)の教授として明治以降、日本の建築界をリードする建築家を育成したという、大変な大物だった。



外見も美しければ、内装も大変に気の利いた美しい設計になっている。
トイレは施工された当初から水洗だったというし、ドアの下から隙間風が入らない工夫がなされているし、夫婦の寝室にはハートのモチーフがさりげなくあしらわれていたりする。
隣接する日本家屋も広く贅沢な作りで(欄間がヒノキの一枚板に品の良い透かし彫り)、目の保養になった。

あとは、広い日本庭園! 自分がもし子どもだったら、かくれんぼや鬼ごっこに興じたであろう素敵な庭!
そして、六華苑の裏側には、実は素敵なレンガの小道がある。写真のレンガ倉庫はもちろん諸戸家の所有物。まるで半田のカブトビール工場跡みたいで、よい風情を醸していた。


六華苑を出ると、すぐ目の前に揖斐川が流れており、案内板を見ると近くに七里の渡跡があるというので、見に行ってみた。河川の改修工事のため当時の港は影も形もないのだが、名残として大鳥居が残っていた。なんでもこの鳥居はお伊勢さんの参拝入り口としての意味があるそうな。

その後、用水沿いに歩きつつ、桑名城の名残の石垣を見物しつつ、ランチにほどよい店を探して歩く。ところが、ハマグリを出すような観光客向けのお店はランチのお値段が軒並み2000円以上。これはちとつらい、かといって桑名まで来てイタメシの店に入るのはどうよ?と悩みつつ、結局は某ショッピングセンター内のレストランでレディース弁当なるものを頼んだのだった。
しかし。おみやげはもちろん貝。ハマグリだけでなく、あさりやしじみ、ちりめんじゃこなどの佃煮を商う専門店がいくつかあり、その中のひとつでお土産を買う。その日の晩御飯に登場させたが、美味しかった。

今回の旅はよく歩いた。日頃2000歩行くか行かないかというのに、この日は13000歩。どうりで足が痛いわけだ。