この間の日曜日に京都へ出かけた。家を5時半に出て、京都市内についてのが7時半ぐらい。
市内を北上して、紅葉の名所、高雄山へ。
高雄山にはいくつかお寺があって、今回は神護寺へ
登った。山中のお寺は本当に階段が多い。すぐ近くを登っていたおばさんの「お寺参りなのに登山の装備がいるねぇ」というつぶやきが冗談に聞こえないほど。ひょいひょい登る子どもたちの後姿が少々うらめしい。
しかし、名所だけあって、登るうちに鮮やかな紅葉が目に入りだす。それが何箇所も。ダンナはさっそくカメラを構えて撮り始めた。娘もその隣で同じようにパチパチ。自分は携帯のカメラで撮ろうとするが、性能に限界があって、イマイチなショットばかり。(>_<)
駐車場への帰り道はひざがきつかった。私よりもむしろダンナが。(笑)
茶店が何軒も出ていて、栗おこわ饅頭がおいしそうだったので、ここで最初の買い食い。サイズの割りに高めなお値段だったけど、美味しかった。
さて、次の目的地に…と思って車を出そうとすると、駐車場は満杯で、あとからどんどん車が入ってくる。これが9時半ごろ。早く来ていてよかった。噂ではこの時期、嵐山なんかは恐ろしい渋滞になるそうな。
次は、縁結び・縁切りで有名な貴船神社。祭神は水の神様。和泉式部がここに詣でて夫の愛を取り戻したとか、宇治の橋姫が丑の刻参りをしたなど、濃い逸話が残る。
この神社は貴船川の川岸に張り付くようにして、本宮、中宮、奥宮へとのびていく。茶店や料理店は多いが、あまり派手な雰囲気はない。
一番印象的なのは、もともとは本宮だったという奥宮。そこには神社のいわれとなった石積みの「貴船」と質素な本殿があるぐらいだが、本殿の下には龍が住まうといわれる大きな縦穴が
あいているらしい。本殿修理の際に大工が誤ってノミを落としたとき、にわかに空がかきくもって、穴の底から風が吹いてきてノミが吹き上げられたという。
ちなみに貴船の語源として「気の産まれる根源、が転じて気生根になった」という説がある。
すぐ隣には、やはり得体の知れない力を持つらしい鞍馬山がある。
その鞍馬山へ移動し、(道が細い上に観光客が多くて参った参った←ドライバーが)お参りの前に昼食をとる。駅前の茶店兼蕎麦屋に入る。味はそこそこ。蕎麦そのものより、おつゆが美味しかった。あとは、京都弁の響きが心地よかったのと。
そしていざお参り。天狗の出る山、牛若丸が修行をした山だけあって、道は険しい。入り口の仁王門から本殿まで、九十九折のだらだら坂を登ること約1000メートル! 実はそこからまだまだ先があって、牛若丸が天狗に武術の稽古をつけてもらったという木の根道を通り、他にも由緒あるお堂を通って、魔王が祀られているという奥の院まで、900メートル。さらに奥の院を下りていくと貴船神社にたどりつく。本当に山登りみたいなお寺だ。というのも、山全体が境内であり、神聖な区域であるらしい。山を一巡りすればありがたみは一層ますのだろうが、へたれたうちの家族は本堂までで引き返してきた。
さきほど、さらりと「魔王」と書いたが、入り口でもらったリーフレットを読むと、こんなふうに書いてある。魔王とは、護法魔王尊のことで、「650万年前、金星より地球の霊王として天降り地上の創造と破壊を司る」と。
……常人の頭では理解できません。ほとんどSFファンタジーの世界。ダンナに言わせれば、「ここはいったいどういう宗教なんだ。まともじゃないぞ」ということになる。
いわゆるご本尊は、護法魔王尊、毘沙門天王、千手観世音菩薩で、何でもアリの寺だったようだが、昭和22年に「鞍馬弘教」を名乗るようになったという。
最後は大原三千院。
ここにたどりついたのは、午後1時半頃だったろうか。紅葉シーズンのため、観光客が多いのなんのってもう、狭い参道は人でごった返し。また、長い参道沿いにはみやげ物店から茶店から京風雑貨を扱う店までずらりと並び、結構な賑わい。店先を冷やかすのもまた楽しく。京みやげはここで調達。あまり好きではなかった甘酒もここでは美味しく、また焼き鳥みたいに串にさした「生おかき」が美味しかった。微妙な食感がたまらない。
そして、肝心の三千院はあまりの人の多さに、門を拝むだけで帰ってきてしまったのだった。
今度京都に行くときはもう少し人の少ないシーズンに、ゆっくり見たいものだ。できれば電車&歩きで。
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COMMENT
秋の京都
このシーズンの京都は車でのお越しはあまりおすすめできません。
当方京都寄りの大阪府在住ですが、恥ずかしながら高雄山には行ったことがありません。ええ、京都はほとんど自分の用のあるところにしか行ったことがありません。遠方の方のほうがよっぽどちゃんと観光地を回っておられるようですね。
私は今年、燃えるような紅葉が見られるのでしょうか(笑)。
Re:秋の京都
観光地>地元の人間は案外行きませんよね。私も地元のお城には、数えるほどしか行ってません。(そもそも名○屋にまともな観光地はあるのだろうか/汗)
燃えるような紅葉>ぜひご覧になってくださいませ。お部屋の掃除だけでなく、感性の掃除も大切ですよん。