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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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上海旅行3 これでおしまい

またまた町内会の行事に忙殺されすっかり更新が滞っていましたが、ようやく旅行最終日の話を。まったく三日間の旅行記を一ヶ月かけて書くとはどれだけ味わえば気が済むのか、自分…。

3月27日
この日も朝は洋食で、前日入ったカフェの隣のパン屋さんで朝食。欧米人のお兄さんがやってるお店で、さすがにパンは美味いし英語は通じやすい。もちろんお値段は少々高め。いやはや日本育ちだけど、朝はコメよりコーヒー&ブレッドに限る。上海人も10年くらいしたらパン派が主流になったりして。いや、しないかな。

ホテルをチェックアウトし、ダンナ氏に誘導されるまま地下鉄に乗りたどり着いたビルディングは、名古屋で言うなら大須のアメ横ビルのようなどことなく怪し気な雰囲気を放っていた。すると、ほどなく客引きのお兄さんがやってきて、あっさり捕まるダンナ氏。大丈夫なのかとついてゆくが、どうやら最初からここで安い買い物がしたかったらしい。
客引きの兄さんはというと、自分の店先へ案内しつつ片言の英語でTシャツはいらんか、靴はどうだ、時計もあるよとすごい売り込みぶり。「こんなTシャツが欲しい」といえばささっとそれっぽいのを持ってきてくれるし、椅子は出してくれるし(たとえそれが踏み台だったとしても)、接客サービスはものすごくいい。そしてニコニコしながら「トモダチ価格」と言って決して安くない値段を提示する。ダンナ氏はそんな値段では買えんと値切り合戦を始める。しばらく交渉の後に、Tシャツ2枚、靴2足、続いてガジェットコーナーに移ってヘッドホン2つ、iPhoneケース2つを(そのうちの一つはバッテリーつき&ミニUSBケーブルに変換できるスグレモノ)、日本の市価よりちょっとだけ安いかな、という値段で購入。名古屋生まれ名古屋育ちの自分は値切る習慣がないので、この駆け引きはなかなかに面白かった。大阪人ならもっとうまくやりそうだ。

大阪人といえば、上海の中国国内での立ち位置は大阪に似てるのでは、と思える点が多数。商業の中心地ゆえか合理的でせっかちなところ、例えばタイマー付きの信号機があるにもかかわらず、信号の変わり目が待ちきれない人々、地下鉄は3分しないうちに次の列車がくるがドアはすぐに閉まるので挟まれそうになるとか、プライドが高くて知的な人が多く、首都北京に対して対抗意識をもっているところなどが。

買い物はもう満喫したので(気力を使いきったので)、次は上海博物館。

上海博物館は展示物が多く、内容も多岐にわたっているので、見応えたっぷり。自分的には1階の仏像コーナーと2階の陶器コーナーがツボにはまった。ギリシャの彫刻群を彷彿とさせる仏像の美しくリアリティあふれる身体のライン。あるいは唐三彩をはじめいくつもの景徳鎮の陶器や見事な細密画が描かれたツボ。心臓がバクバクしてしまうほどに見事な品がずらり。ほかには書画や古銭、宝石細工や家具などの展示もあり、どれも見事なものだったが、時代で見るといちばん文化的に成熟したのが明朝だったというのがよくわかる。
ちなみに入館料は 無 料

そう、これだけ立派な博物館がロハですよ。日本じゃありえない。
社会主義国家だけあって、交通機関や公共Wi-Fi、公共施設iなど、社会的インフラはよく整っている。その分税金もかなーり取られるらしいが。公園の広さと手入れの良さは半端ないし、公共の場所や企業の敷地内にはかならず警備員がいて、不審者を入れないようにしている。あと交通量の多い交差点にはたいてい交通整理係がいて、赤信号で渡ろうとしている人を牽制している。(それでも「交通ルールなにそれおいしいの?」的な人が後を絶たないのが中国の中国たるゆえんかも) 
もちろん人間の数がとにかく多いので、あらゆるところに人手がかけられる、というのはあるかもしれない。でも日本のいたるところで見られる人手不足と、そこに起因する余裕の無さは少子化のせいというよりは人件費削減のあおりを食らっているからなんだよねぇ。

遅めの昼食は人民広場のケンタッキーで。ここも英語はいっさい通じなくて、冷や汗。いちおうダンナ氏は中国語を多少は勉強していったのだが、なにぶん現地の人たちは早口ですごい勢いで喋るので、聞き取れないらしい。結局セットメニューの一覧を出してもらって、指差しで注文。面倒な客なのに嫌がる素振りはなく、淡々と注文をこなしてくれるのが良い。
ケンタッキーといっても、中国向けに味付けをアレンジしてあり、独自メニューもあって、むしろ日本で食べるより美味しかった気がする。まあ、ファーストフードだし実際何が入っているかわかったものじゃないけど、それはどこへ行っても同じこと。

あとは帰るだけ、ということで空港へは地下鉄+リニアモーターカーで。ここのリニアは長久手ののんびりしたリニアとはまるで別人。リニアの本来の能力を存分に見せてくれた。どのくらい本気かというと最高時速430キロを出し、地下鉄でとろとろ走ると20分はかかる距離をわずか7分で走り抜ける。本当は狭い日本よりは中国のような大陸に向いてる乗り物なんだね。シベリア鉄道がリニアになったらものすごい時短になるだろうな。

リニアの駅を降りれば、すぐに浦東空港。
無事に搭乗手続きと出国手続きを済ませたのはいいが、乗り込んだ飛行機はなかなか出発せず、けっきょく一時間半遅れでセントレアに到着。夕食は機内食だったわけだけど、ものすごい微妙なメニューだった。美味しい機内食と日本語の案内が欲しければ少々高いけれどANAでどうぞ。

しかし、日本は静かだ。
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無題

  • by えみこ
  • 2013/04/25(Thu)23:21
  • Edit
旅行いくと私も現地のファーストフードに入りたがる人です(笑)
なんか、どんな差があるんだろうな〜って面白くて。

リニアもあるんですねぇ
最高時速430キロってすげー!

上海、ごちゃごちゃして楽しそうだなぁ^^

(コメント連投ごめんなさいー!)

Re:無題

  • by O-bake
  • 2013/04/26 02:07
ほんとに、コメントたくさんありがとうございます。実際に上海は雑多なところが面白かったし、こうしてお返事を書くのも楽しいです。

さてさて、旅先で見慣れた看板を見るとなんだかほっとしますよね。マックにしてもケンタにしてもご当地◯◯というのがあるほかに、全体的な味付けもその国に合わせてあるらしいです。そして上海のケンタッキーはほんのりピリ辛味でなかなかいけました◎

時速430キロの世界は……あまりよく実感出来なかったですが、あの広い土地で早く移動できるっていうのはいいですね。

ええと、セントレアから上海まで飛行機で二時間ちょいです。三連休があれば十分楽しんで帰ってこれますよん。

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