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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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丹後の旅 2007

さて、前振り(?)を済ませたことだし、今年の話に入らなくては。

実は、今年の旅は非常にあっさりしている。昨年と同じ丹後半島の後ヶ浜ビーチということで、ダンナのモチベーションが低下したのか、余計な観光はいっさいなし。海での遊びのみで帰ってきた。それはそれで悪くないのだけど。

丹後の旅2007
〈海は広いなきれいだな〉

8月8日~9日
昨年と同じく夜明け前の4時に起きて、5時までに高速に乗る。名神~中国道~若狭自動車道と乗り継ぐので、深夜割引の金額はバカにならない。
子どもたちは早朝にもかかわらずはしゃぎ気味で起きて来た。自分は相変わらず一番寝起きが悪い。これは体質と言うか、当面、意志の力ではどうにもなりそうにないので、スムーズに出発できるかどうかは、前日の夜までにいかに完璧に支度を整えておくかがカギ。

途中までは昨年と同じルートだったが、まったく同じなのも芸がないので、丹後半島に入ったあたりから、昨年とは違う山越ルートで半島の北西部に出る。そこからは海沿いに東へ走り、途中で食堂の看板を見つけ、車をとめた。それが何とも(笑)
入ってみれば、そこは人気(ひとけ)のない海辺のホテルだった。食事もできますというので、中に入って定食を注文。窓の外一面に広がる海を見ながら待つことしばし……しばし……うーん、なかなかメニューが来ないぞ。
盆休み前の平日なので、客が少ないのはわからないでもないが、にしてもガラガラすぎだ。正午をはさんだ、まさに昼時だったのに、うちの家族のほかには男性客が一人。注文を取りに来たのは、フロント係も兼ねているらしい初老のおじさん。さらに注文を受けてから天ぷらを揚げる気配が。(>_<)

ヒマにまかせて見れば見るほど微妙な雰囲気の食堂で、あちこちに色々な装飾品が置いてあるのだが、それは例えば、下手くそではないが、シロウトっぽいタッチのイラストだったり、大昔に流行ったタイプの手作り人形だったり、自家製観葉植物だったり、近所の人が作ったと思われる工芸品だったりする。アットホームといわれればまさにその通りだが、客商売なんだから、もう少し「洗練」という言葉と縁を持ってほしいというのは欲張りだろうか。

それで、定食の内容も期待薄だったが、いざ実物が現れると、なかなか見事なもの。天ぷらは魚も野菜もボリュームたっぷりで、天つゆではなく塩が添えられていた。海ブドウは初めて食したが、磯の香りとふわりとした口当たりが美味しかったし、野菜の煮物はそこそこの味で、悪くはなかった。何より値段が3桁というのが嬉しい。結構得した気分で食堂を出てきたのだった。

そこから10分ぐらい車を走らせれば、目的の後ヶ浜海水浴場。暑い砂浜に車を乗り入れると、見覚えのある巨大な立岩が出迎えてくれた。
砂の熱さと戦いながら荷物を下ろし、テントを張る。すると子どもたちは待ちかねたように水着に着替え、海へ飛び込んでいった。

自分も少し遅れて波打ち際に下りて行ったが、家族の姿がない。探しながら砂浜を見ていると、昨年と地形が少し変わったのに気づいた。キャンプ場の隣を川が流れているのだが、河口の場所がキャンプ地がわに寄っていた。子どもたちとダンナは、川の向こう側の砂浜にいたのだった。
橋まで迂回して向こうの砂浜に下りると、そこには信じられないぐらい透明な海水が波打ち際まで寄せてきてた。透明なだけではなく、意外なほど冷たい。砂は熱くて裸足では歩けないぐらいなのに、海水に手をつけると、ぶるっと震えるほど。息子は膝まで海水に浸かりながら「寒い~」とつぶやいていた。砂浜に上がって休憩した彼は、砂に身体をうずめ、気持ちよさそうにしていた。まるで天然サウナ。
いっぽう、娘とダンナは15メートルぐらい離れた立岩まで泳いでいってへりによじ登り、座ってくつろいでいた。
ちなみに、立岩のすぐ下はもう足がつかないほどの深さ。砂浜から2メートル離れたらもう、大人でも足がつかないほど深くなる。

しかし、この深さが慣れると気持ちいい。海の中で身体をまっすぐにしても足は底につかず、塩水だから身体は浮きやすく、縦になったり横になったり、仰向けになったり、くるくると自由に向きを変えられる。この浮遊感がたまらない。案外、空を飛ぶ鳥も同じような感覚で飛び回っているのかもしれないと感じた。水平飛行、急降下、浮上。

水中メガネで海の中をのぞいてみたら、これまたびっくり。すぐ近く、自分の身体の下1.5メートルぐらいのところを魚が泳いでいる!
よく観察すれば、波打ち際でハゼを見つけることができるし、シュノーケルをつけて数メートル泳ぎ出せば、海底の岩場に小魚が群れて泳いでいるのを見つけられるし、卵からかえったばかりの稚魚の群れに遭遇することもある。もっとも、魚だけでなく、海草のすき間に空き缶その他のゴミを発見してうんざりすることもあるのだが。
水族館やグラスボートではガラス越しにしか海の世界を見ることができなかったが、ここでは直に海に潜って様子を見ることができる。その気になればカキ殼なんかも拾える。(ただし、貝類を勝手に採るのはNG。このあたりの海は漁場でもあるのだから)
見える世界はよく似ていても、安全地帯から海をのぞき見るのと、海に身体ごと浸かりながら中の世界をのぞき見るのとでは、感覚的にまったく違う体験だと思い知った。

日暮れが近くなったので、例年どおり、買出しタイム。そのあと昨年と同じ店でアイスキャンディを買って食べ、男二人(ダンナとジュニア/笑)は釣り、女性陣は夕食の支度。結局旅に出ても、やることは日常とあまり変わらないのね。

夜はすぐ隣の間人(たいざ)温泉で日ごろの疲れを少し流し、(なぜなら、すでに海でおおかた流れていたので)食事の片付けをして就寝タイム。この日はとにかく朝が早かったので、まずダンナが寝入り、続いて子どもたちも「疲れた~」と言ってテントの中で転がった。

実はここからが至福の時間。テントから数メートル離れた堤防に腰掛け、海を見下ろし、続いて空を見上げる。目の前には北斗七星とカシオペア座があり、両者の間には北極星。ここの海は本当に北を向いているのだと改めて知る。
さらに上を見上げると夏の大三角形があり、そのど真ん中を天の川がよぎる。白鳥がくちばしを天の川に突っ込んで飛んでいるのがよくわかる。
うっとり眺めていると、東の空に青白い流星がすーっと尾を引いて飛んだ。そのとき何を考えていたかって? それは、ここでは内緒。
昼間は太陽の光に邪魔されて見えないけれど、本当はいつもいつも、無数の星々の下で生きているのだと実感する。

翌朝はぼーっとした頭で、日の出とともに起き出す。実は一晩中風が強く、テントがバタバタと騒がしくて、あまり眠れなかったのだ。それでも朝食を済ませるとまた海へ。時間にして8時ごろ。水は昨日よりさらに冷たい。でも冷えたら砂浜で寝そべればすぐに温まるし、気合を入れてどぼんとつかる。続いてシュノーケリング。やっぱり気持ちいい。子どもたちは波打ち際で水遊び。息子がシュノーケルの道具が気に入り、ごく浅い場所で、顔を水面につっこんでは遊んでいた。その様子、とても3年生には見えない。まるで1年生なんですけど(汗)
ビーチに人は少なく、他に1家族が遊んでいるだけだった。時間が早いせいもあるだろうけど、ほとんどプライベートビーチ状態。
夏休みのこの時期に、透き通ったきれいな海でゆったり遊べるとは、なんという贅沢。

この日の昼食は天橋立近くのすし屋で、定食やら寿司セットなどを注文。ここは本物のすし屋だけあって、値段は少々張るものの、器からして気が利いている。盛り付けが美しいのは言うまでもない。目の保養。

この後は、特に立ち寄る地もなく、ひたすら我が家へと車を走らせる。ひとつ予想外だったのが、高速道路の渋滞。名神の一宮付近で事故があったらしく、恐ろしいノロノロ運転。10キロ抜けるのに一時間半ぐらいかかったんじゃないかなあ。路肩に車を止めてこそっとトイレタイム、なんて光景も何度か目にした。
眠気退散のためだけでなく、こういう時に備えてまめにSAやPAには立ち寄った方がいいということで。

さて、全然落ちてないけど、この辺りで締めましょう。また来年、もし家族キャンプが出来たら、旅行記を書きます。
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