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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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多治見ツアー

スタート地点は1軒の蕎麦屋。

ダンナ氏の休みと自分の休みがうまく重なったので、ドライブしがてら多治見まで蕎麦を食べに行こう、が最初の話。
美味しく蕎麦をいただいたあと、店のまわりが良い雰囲気だったので散歩することにした。あらためて調べてみると、そこは「オリベストリート」と呼ばれる観光ポイント。古くて立派な商家の蔵がいくつか残っていて、今ではアンティークショップやカフェとして再利用されている。
しかし、平日のためか休業日が多く、またアンティークショップの展示品はけっこうありがちな昭和の品々だったので過大な期待は禁物と見た。陶器類はモノも値段も良い。
蕎麦屋の裏手にある、蔵を利用したカフェは、内装もコーヒーの味もナイスだった。コーヒーはサイフォンで淹れたもの。とてもまろやかなお味でしかもプチケーキがサービスでついてくる。

オリベストリートはあっという間に見終わったので、少し足を伸ばして多治見修道院へ行って見た。車で10分ほどのところ。


入り口に「神言会」とある。なんだ出身大学と同じ宗派ではないかと急に親近感がわく。敷地内地図を眺めるだけでも興味深いことをいろいろ発見したし(ぶどう畑がやたらに多くてそれは自家製ワインを作っているためだとか、大学にあったロゴスセンターみたいに研修施設も兼ねているとか)、本当は中庭までもし見学できたら回りたかったが、ダンナ氏はキリスト教とは縁が薄いためかあまり興味がわかないようで、聖堂だけ見てさっさと駐車場へ戻ってしまい、あまつさえ門前まで迎えに来るので車に乗り込むしかなかった。

その足で今度は山中へ入り、ほんの5分も走ると虎渓公園に出る。そこには虎渓山永保寺への参道入口があって、車を降り、薄暗い山中の山道へ足を踏み入れた。
急な坂道(しかも濡れ落ち葉が滑りやすい)を10分ぐらい下ったところ、眼下に別世界が現れる。
見事な紅葉に彩られたお寺の境内。そのへんの小さな寺院とは違います。広い敷地には紅葉に囲まれた池が点在し、形の良い太鼓橋がかかっている。云われのある観音堂、滝の上には地蔵堂、建立と同時に植えられたという大イチョウの木(樹齢600年以上だとか)、火事にあって再建された修練場などなど、どこを見ても絵になる景色ばかり。煩悩が落ちるどころか眼福すぎてダメです。



いい具合に日も傾いてきたし、これで帰り道につく予定だったのだが、19号線に乗って間もなく番狂わせが生じる。「岐阜県現代陶芸美術館」の看板がそれ。

軽い気持ちで寄ってみたのだ。美術館もちょうど企画展の入れ替えの時期で常設展として「人間国宝」の展示をしていただけだったし。

実際展示されていたのは、黄瀬戸だの志野だの瀬戸黒だの織部だの、実にオーソドックスな陶器の数々。そこにどっぷりはまってしまったのは、今年の春に翻訳の仕事で、図録に掲載されている陶器の名前を延々英訳する作業をした折に、例えば「色絵金彩」て具体的にどんな模様? 「青白磁」って実際どんな風合いなの?とか悩みまくった記憶が新しくて、ちょうどその良い見本がずらりと並んでいる上に、それらが人間国宝なる方々の手になる名作なわけで、それこそ食い入るように眺めましたですよ。

いやはや、仕事の話は別にしても良い物は良い。写真で見るのとは全然違う存在感がじわじわと来て、うっかり陶芸の道へと足を踏み外しそうになる。いや、作陶には手を出しません。見る専ですから。

ああもうお腹いっぱい、コレ以上は入りませんから、と満足感いっぱいで展示室を出るも、ミュージアムショップに寄ったとたん、また食指が動くという……。
今日はもう散財できないのに思いつつ、書籍コーナーでヨーロッパ陶磁関連の本を読み比べ、子どもたちへのおみやげを物色し、結局消費欲も満足させて帰ってきた。

これでしばらくはお出かけを控えます。はい。
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