びおら弾きの微妙にズレた日々

明知鉄道の旅

穏やかに晴れた冬の日、プチ旅行を楽しんできた。
明知鉄道はじねんじょ列車に乗り、城跡を訪ねる旅。

じねんじょ列車というのは、車内で景色を楽しみながら、じねんじょをメインに置いた料理をいただくという、列車好き、旅好きにはたまらない企画。季節が変われば、寒天料理になったりきのこ料理になったり、四季折々の山の幸を楽しめる。その他、みやげ物の車内販売もあり、明知鉄道さん、商売熱心なことです。
岩村駅にて
明知線は単線のため、この駅でしかすれ違えない

恵那から明智まで約40分。ごちそうを楽しむのはもちろん、車掌さんが沿線沿いの観光ポイントを解説してくれるので、あっという間だった。日本一勾配のきつい駅とか、日本一の農村風景が望めるポイントとか、あるいは大量の落ち葉で車輪が空転したときに撒く「滑らない砂」の話など。(この砂も受験用お守りとして販売されてます)

終点の明智駅には大正村があるのでそこで観光することもできたが、もう一つ、「女城主」で有名な岩村城も途中にあり、こちらを観光ポイントに選んだ。帰りの列車の都合で歩き回れるのは約1時間。岩村城まで登るには時間が足りないが、古い町並みをぶらぶら歩くにはちょうどよい時間に思われた。
江戸時代を再現したかのような町並み。銀行や郵便局はもうネタになるレベル。
よく見ると、電線と電柱がない。景観保存のため、地下に埋めたそうだ。


ところが。平日のため、定休日のお店の多いことよ。
どこまで歩いてもひっそりと佇む古い町並み。そして本日のゴールはココ ↓ 
岩村藩主邸跡

本宅は明治になってから火災で焼けてしまったそうで、現在残っているのは、この立派な櫓と正門周辺のみ。ちなみに岩村城は、ここから急な山道を20分ほど登った先にあるらしい。ほとんど石垣しか残っていないが、それがまた「兵どもが夢の跡」を思い起こさせて風情がありそうで、非常にそそられるのだが、時間が足りないので、また次回ということで。

帰り道、急ぎ足で松浦軒でカステラを買い、有力町人の邸宅が無料公開されていたので、少しだけのぞいてみた。すると管理人さんが出ていらして、面白いお話をいくつか聞かせて下さった。藩主がお忍びで遊びに寄るような町家……。ちょっと妄想が走る。本当はもっとじっくりと奥のなまこ壁の蔵まで見たかったのだが、一時間に一本しかない列車の発車時刻が……(以下略)。電車の旅は自分で運転しなくて良いので楽だけども、時間に縛られるのだけが難点。

帰りの車窓から見える風景は、やはり「農村風景日本一」の地区にふさわしく、夕日に照らされて美しかった。遠くに雪をかぶった恵那山が見えたのもまた素晴らしく、ええ、たっぷり心の充電をしてきましたとも。