忍者ブログ

びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

欧州貴族の家族写真はたぶん最初からセピア色

友人と、地元のカフェで開かれている写真展へ行ってきた。
写真家・竹谷出氏による「光の庭」展。(※展示期間は2019.3.7~3.25)

鶏卵紙という、フランスで発明され19〜20世紀初頭まで主流だった印画紙を用い、竹谷氏の庭で育てられている植物が被写体となって撮影されている。印画紙の特性上、どれもが味わい深いセピア色。




色の階調や濃度は、感光時間によって調整するそうで、鶏卵紙作りも合わせて大変な手間ひまがかかっている。

写し取られた植物は、セピア色の淡い階調のためか、まるで時間を超えてやってきた草花の精霊とでもいうべき幽玄なたたずまいを見せる。実体はどこへやら。写真と絵画の境にあるかのような不思議な作品だった。

セピア色というのはなぜか「過去」のイメージと強く結びついている。カラー写真が色褪せればセピア色になるから、というのは一理あるが、たとえば19世紀の有名人(学者や芸術家など)の写真が必ずと言っていいほど見事なセピアカラーであるのも一因なのだろう。もっとも、彼らの写真は撮影当初からセピア色だったわけだから、セピア色=過去というイメージが生まれたのは、せいぜいこの100年くらいの間ではないだろうか。

この写真展が開かれている場所というのが、なかなか素敵なカフェで、店内には70年代を彷彿とさせる数々のガジェットを始め、大量の本が並んでおり、どれもこれもガイブン好きにはたまらない本ばかり。一日居座って本を読み漁れたらどれほど楽しいかと思う。さらにたまらないのが、クエイ兄弟の作品がずっとブラウン管のディスプレイに流れていること。そう、あれですよ。ストリート・オブ・クロコダイル。

カフェって、コーヒーやお茶をくつろいで頂く場所だけども、心置きなく楽しむには味だけでなく空間の雰囲気も大事なので、空気感がまるっと自分の好みと合うと、これはもう大事な隠れ家を見つけた気分になる。高級感とか丁寧さとは別の次元で、好みに合う合わないはあるのだ。
あまり宣伝しすぎて、お客が殺到するような事態を招きたくないので、できれば店名の公開は控えたいのだが、でもいちおう書き残しておく。気になる人は検索を。

VOUSHO Coffee Factory
瀬戸市銀杏木町1番地
13:00-20:00 火・水定休 
最寄駅:名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅 徒歩7~8分
Pはお店の前に4台程度





PR

今月のつぶやき

ネタは切れてからが勝負です

☆CONTACT
→ littleghost703@gmail.com
※@を半角にしてください
☆Twitter→@O_bake
☆読書記録は別ブログO-bakeと読書とひとりごとでつけてます。そちらもよろしく。

ブログ内検索

アクセス解析

過去記事紹介

過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます
過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます

Copyright ©  -- びおら弾きの微妙にズレた日々(再) --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]