市の主催で、女性向けのセミナーがありまして、広報で見かけて興味を覚えたので、深く考えずに申し込んだら、「抽選の結果参加していただけることになりました」とのこと。これはサボるわけに行かないと、あわててスケジュールに押し込んで出かけてみた、その第2回め。内容は手相占い。
占いそのものは結構好き。星占いは信頼出来ると思った占者さんのはかなり本気で読むし、タロットは中坊のころにハマった。ただし、手相はどうも苦手で、というのも、自分の手相は貧弱というか、どうみても強運に恵まれた手相とは言い難く、読むほどに悲しくなってくるからだ。
もちろん、基本的な要素(生命線や頭脳線など)を見るとそれなりに当たっているから、決して否定するわけではないし、20年以上にわたって占いを勉強された講師の先生は「占いは統計学」、いわゆる「スピリチュアル占い」は占いではないと言われたので、なるほどー、と思ったのだった。
だがしかし。正直なところ、なんで占い? と最初は思った。確かに興味をひく題材ではあるが、なんかこの講座の趣旨とはズレているような。
けれど、講座が半分くらいすぎ、講師の先生のご自分の半生を語り始めたところで、ああそうかと思った。占い師としての生き方を選ぶまでの過程がとても興味深いのだ。
今、若者の就職が難しい時代だけども、かといって会社に自分を売り渡してしまうのではなく、自分の興味があることをコツコツと続けて、技術を磨いて、お金のない時はとにかくできる仕事をして、自分に何ができるか模索しつつ、最終的には本当にやりたいことにたどり着く、という生き方のサンプルがここにありますよ、というメッセージにも受け取れた。
しかし、手相かー。実は一度だけ、プロの占い師に手相を見てもらったことがある。その時に「今が結婚のタイミングですよ」と言われて本当に結婚を決意したことは、よく覚えている。どんな人が相手になるとか、そのタイミングでする結婚がどんな結果になるとかいう診断はなく、ただ「線を見ると今がちょうどその時ですね」と言われて、ああそうなのか、と自分的に腑に落ちて決めたことなので、あんまり「占いに頼った」という実感はないのだどね。
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