今年は定職に就いているので、職場の健康診断を受けなくてはならない。健康診断なんて何年ぶりだろう。高校生の娘がまだ幼稚園に上がる前に一度受けたきりで、あとは忙しいのと特に自覚症状がないせいでずっとほったらかしだった。体調不良があったにしても、原因は間違いなく寝不足なので、休めば治ると、そんな感じでやってきた。
(以下、お食事中の方は閲覧注意)
年を減るごとに診断メニューは増えるらしく、今回はいつもの身体測定+視力・聴力+血液+尿検査に加えて、胃部X線検査と検便が……!
最初は検便なんてどうやって保管してどうやって持ち運ぶんだ?と不安に思っていたが、採取容器を見てあまりの進化ぶりにびっくり。ちょいと棒の先に試料(え?)をつけて液体の入ったカプセルの中に保管なのね。アイスクリームカップの極小版にブツを入れて学校へ……なんていうのは、はるか昔の話。
と、ここまでは前座の話。
実は、胃部X線検査なんて生まれて初めて受ける。まず検査前の注意事項にびびってしまった。検査の12時間前から絶飲・絶食ですと? 絶食はともかく、この真夏の暑い時期に12時間飲み物を取れないとは。それで早朝の時間に検査予約を入れてもらった。
検査当日、待合室でバリウムについての注意事項を読んだ。なになに、バリウムは時間が経てばたつほど排出されにくくなり、しかも固まってしまうと内蔵を傷つける恐れがあると。それで下剤はできるだけたくさんの水で服用するように、と注意書きがあるのだが、その下剤が効いてくるのが夕方から夜って……。そのときは仕事中ですから!
いざレントゲン台にのってバリウムを飲み下すかと思ったら、まず発泡剤だった。その後例の白い物体で、これは意外とするする飲み下せたのだが、その後、胃袋の中にまんべんなく行き渡らせるためだろう、台の上で何度も横転することになった。おまけに撮影台が撮影のためにあちこち傾く。船酔い体質の管理人はどうなることかと思ったが、胃袋が空っぽだったせいか、気分が悪くなることは一切なく、この時はじめて絶飲絶食でよかったと思ったのだった。
その後、少し効き目の強い下剤をもらってたっぷりの水で服用する。12時間、いや、実際には14時間ぶりの水は美味しかった……というのではなく、できれば仕事の前に出すべきものは出してしまいたかった。うん。デスクワークの最中に自然からの呼び出しがかかるという事態は避けたい。
その心配は結果から言えば杞憂に終わった。服用後1時間ぐらいで効き目が現れ始めたからだ。バリウムが腸内を通過するには少しばかり早すぎたけれど、まあとにかく仕事前にお腹が落ち着けばいいのだ。
そして仕事中。エネルギー切れでふらふらするかと思ったら、意外なことにいつもより身体が楽な上に疲れが出ない。何があったんだ自分? と思い返してみた。もしかして12時間の絶食+下剤のおかげで体内デトックスができたのか? 確かに消化器官にとってはちょっとした休養日だし、腸内環境を整備するって大事なのねーと実感した。
これなら半年に1回のペースでもいいかもしれないと思った翌日、激しい腹痛と共にバリウム本体が流されてゆき、そのあとまるで音沙汰がなくなってしまった。48時間以上も。
もしかして最後のひとかけらが栓をしてる? 時間が経てばたつほど体内で固まってしまうという一節が頭の中をぐるぐるする。予備の下剤を飲んだほうがいいのか、でもあれはすでに処分してしまったし……。
その後、医者の世話になることもなく、平常通りに生活してるのでご心配なく。空っぽになった腸内が満タンになるまで少々時間がかかったということらしいです。
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COMMENT
無題
定職に就いていませんが、バリウムも胃カメラも経験有りです。
それにしてもアイスカップ極小版ですか、当方はマッチ箱世代です、あはは。
Re:無題
人生も折り返し地点をすぎると、バリウム経験者の方が多くなりますよね。むしろこの年まで未経験だった自分が希少種だったんだと思います。
できれば胃カメラは永遠に遠慮したいですが(^_^;)
マッチ箱>それ、父親の昔話に出てきました!(あら?)
胃透視・・・
ずぼらな性格なんですが、健康診断だけは欠かしたことがなく、胃透視は何度も経験済みです(嘆)
何度やっても発泡剤が苦手で、げっぷが出てしまい、検査中に発泡剤を2回飲まされてます。
レントゲン台の上でのあのアクロバティックな体勢は、ちょっとした遊園地のアトラクションです。一番嫌いなのが、台に寝そべったままで、右に1回、回ってくださいってやつです。足の下に回転台をつけてくれればいいのに、と思うのです。
ともあれ、おつかれでした。
Re:胃透視・・・
発泡剤は、確かについげぷっとやってしまいますよね。私もこそっとやりましたが、注意されました。胃がからっぽだったせいかその後は何とか抑えましたが。
遊園地のアトラクション>
言えてますねぇ! 時にスリルを覚えましたとも。回転台がつけば完璧でしょうか(違)寝そべったまま「右に回って下さい」は意外に難しかったです。そういえば、ビリー隊長のプログラムにそんな感じの動きがあったなぁとぼんやり思い出しました。あれはいっそゲームだと思えば楽しく乗り切れそうです(やっぱり違うかも……)。
No Title
名駅のクリニックで受けるので、下剤もらったらすぐ飲んで、
昼食とって、あとは、高島屋&ハンズをウロウロ。
トイレはマリオットを含めて拝借。これが気に入っています。
お腹が落ち着いてから帰途に・・・。
お家のトイレよりいいです。
Re:No Title
誕生日に検診と決めておくと忘れにくくていいですね。ある意味自分へのプレゼントですよね。
私の場合は公費で負担してくれる健康診査ならともかく、自分で人間ドックを受けようとは思ったことがありませんでした。
ホテルのトイレを拝借とはナイスアイデア…! 同じ健康診断(人間ドック)でも、やりかたによっては優雅になるものですね。
No Title
仕事柄,胸部レントゲンは毎年義務で受けています。
今年は,1泊の人間ドックに当選し,受けに行く予定です。それと,4月から扶養配偶者になった夫も配偶者ドックが当たりました。
Re:No Title
正式な結果はまだもらっていせんが、検査そのものは無事に乗り切りました。前日から絶飲絶食、おまけに体内にとどまると危険な造影剤の使用などなど、検査のためにかえって身体を壊しそうなメニューにびっくりしましたよ。
胸部レントゲン>
ああそうですね。万が一感染性の病気なんか持っていたら大ごとですものね。実は私も毎年胸部レントゲン、それに胸部超音波検査を受けてまして(手術した心臓のチェックのためですが)、それで全然異常がないので、もう健康診査はいいやという気分になっていました。
1泊の人間ドック>
ご夫婦そろっておめでとうございます(^o^) 一泊ドックのメニューは、さぞてんこもりなんでしょうね(結構興味津々)。何も異常がないようお祈りしてます。
お疲れさまでした!
バリウム初体験だったのですね^^
私は...もう何年も毎年です...さらに恐怖の胃カメラまで。いや、もっと大変だったのは、腸にカメラを入れて(以下、略^^;)
悶絶ですよ...毎回、大暴れして看護師を困らせています...
よって、今年は胃カメラはやめました。
バリウムもそうですが、壮絶だった腸の検査の場合は、体内に「食物」にまつわるブツがなくなるので、本当に「デトックス」感覚が味わえました。
泊りのドックだったのですが、前夜は同僚と盛大に(飲食制限がかかる時刻まで)どんちゃん騒ぎして、アルコール大量摂取。それが何時間後かに強制的に体外(以下、略)...もったいないですよね^^;
お互いに健康には気をつけましょうね...
まずはお疲れさまでした!
Re:お疲れさまでした!
と思いましたら、続きにちゃんと理由が書いてありました。どんちゃん騒ぎにアルコール大量摂取ですね? 想像するに検査直前だけの話ではなさそうな……( ̄ー ̄)ニヤリ
年を取ると、面倒でも意識的に身体のケアをしていかないとダメなんですよねぇ。
ありがとうございました!