【ゴシップ [gossip]】世間に伝えられる興味本位のうわさ話。 (大辞林 第二版 より)
先日、今年打ち止めに当たるであろう飲み会に参加してきた。小学校の母友つながりの集まり。
(私はほとんど飲めないので、ノンアルコールに徹してドライバー役)
いやもう、話題が何で盛り上がるかって、学校の先生のうわさ話から同級生のお母さんの家庭事情に至るまで、いわゆるゴシップ。ちょうどメンバーの半分くらいは語るのが好きな人だったので、ネタのない自分は大人しく聞き役に徹していたが、それでまったく浮くことがないという楽さ。
オケの打ち上げなら(メンバーにもよるけど)、音楽話少々、互いの境遇から始まって普通の世間話などに至り、同窓会的集まりなら、過去の「伝説」がネタになったり、同期の誰がどこで何しているという情報交換が話の中心になるし、物書き集団なら、各々の作品の話、公募の話、本の話、そして普通に互いの近況を聞きあったり、という具合だけども、小学生の母が集まると、見事なくらい情報交換に終始する。塾や習い事の情報、誰が何を習っている、よその部活の内情、○○さんが××さんと仲が悪くなった、その原因は……みたいな。こういう場では、うっかり自分の秘密をしゃべれない。
うわさ話を嫌う人はにはちょっと耐え難い光景だと思う。でも、ネットでは検索できない貴重な情報が混じっているのも確かだし(もちろん鵜呑みにすると危険な話は多いので慎重に)、誰かの噂をするにも、悪気のある人は少なくて、ただ、人と情報交換したいからネタにするとか、困っているのは自分だけじゃないということを確かめたくて、というのもあるんだと思う。聞く方も「聞いておいて損はないか」みたいなノリだし。
通信網やメディアが発達する以前、一般の人たちが情報を得る手段は、井戸端会議的な集まりだったこと、小さなコミュニティの中では近隣の情報がとても大切だったこと、を思うと、小学生母たちのおしゃべりも無碍にできないなあと思う。もちろん、悪意のある人が混じれば人を傷つけるうわさ話が一人歩きを始めたりするから、気をつけなくちゃいけないけど。
それに、ツイッターだって、巨大な井戸端会議じゃないですか?
PR
COMMENT