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びおら弾きの微妙にズレた日々

卒業式

去る3月8日、娘が中学を卒業しました。無意味に暴れる輩の心配は一切無く、とても良い感じで進行した式でした。



ただし、突っ込みどころが少々……。
「校長先生のお話」というのは、たとえ有り難くても長いのが難点だと、昔から相場は決まっている。例に漏れず、うちの娘の中学もそうだ。娘に言わせると、いつもお言葉の半分は聞いたそばから頭の中を通過して消えてゆくという。
しかし、さすが卒業式。内容的にはとてもいいお話だったのだ。

「トイレの神様」ではないが、もともと校長先生は掃除が大好き。きれいな場所にはきれいな空気(あるいは念)が集まるという信念の元、校内の清掃はとても行き届いている。恐らく風水的にも生活の場を清潔に保つことは幸運につながるというので、それ自体はとても良いことだとおもう。ただし生徒本人の部屋もその行いを適用して欲しいと願う親が大多数だと思うが。
今年度卒業してゆく三年生は、とくに掃除を熱心に行うとして高い評価をもらっていて、式のスピーチでも「トイレの床も便器も熱心に磨いています」とお褒めの言葉を頂いた。話はさらに有り難みを増し、物事で成功する秘訣へと進む。
「大切なのは〈うん〉と〈こ〉です」

 ごめんなさい、校長先生。笑いをこらえられませんでした。だって隣の席のお母さんも、そのまた隣の席のお母さんも「ぷっ」って……。

 いやいや、正解は「運・根・鈍」だったのだ。幸運に巡り会うこと、根気が良いこと、まわりを顧みないぐらい夢中で取り組む(鈍)、この三つが大切だ、という話。しかし、こん→こ、と聞こえるのはまだしも、「鈍」の言葉が聞こえた気がしない。娘に確かめたら彼女も同意した。「うん」と「こ」しか聞こえなかったと。だってトイレ掃除の話題の直後だし、まさか校長先生、最後の最後に狙ったわけじゃないでしょうねぇ?

なんとか、笑いを納めた次は、2年生による送辞。これがまた、イケメン風の男子がすっくと立ち上がり、ジャニーズ系の爽やかさで、歯の浮くような台詞を次から次へと吐くんだな……。「新入生で不安だった僕たちに、やさしく手を差し伸べてくれた先輩がた。先輩のがたのおかげで僕たちは中学校生活にスムーズにとけ込むことができました……云々」 いや、確かに素直で気の利く子たちですが(=卒業生)、そんな絵に描いたような優しさは発揮してませんから。
後で娘に感想を聞いたら、彼女も気色悪さを感じていたらしい。3年生代表のMちゃんの答辞はただただ感動的で、心に染みいったというのに、なんでだろうねぇと二人して首をひねった。これはあくまでも推測でしかないけれど、イケメン男子君の言葉には作り物臭さがまとわりついていたかではないだろうか。例えて言うなら、ネットで「送辞文例」を検索して、それらしいのを合成したような空気。具体性に欠けるんだよな。イケメン君本人の個人的なエピソードが混じっていればまだ救いがあったものを、そういうのはほとんど感じられなくて、ただ美味しい言葉を並べましたって雰囲気に気持ち悪さを感じたのだと思う。

その後、式は粛々と進み、最後はあの「流浪の民」を彷彿とさせる3年生の見事な大合唱で終わり。
しかし、卒業生本人たちにとっての本番は式のあと。正門付近で先生や友だちといっしょに写真に写り、抱き合い、別れを惜しむ。その作業が約一時間。
娘が戻ってくるまで待つこと小一時間。体育館で冷えた上に、外で寒風に吹かれ、母は一気に体調を崩しましたとさ。尋常でない寒気に襲われ、帰宅してからはストーブの前を占領し、ふらふらしながら夕食の支度をして、それから「念のため」熱を測ったら39度。orz。その後、熱が下がりきるまで4日間もかかってしまった。
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