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びおら弾きの微妙にズレた日々

国語の教科書は

なかなか奥が深い。
6年生の娘が「今日の宿題は音読」と言って、国語の教科書を読み聞かせしてくれることがある。教科書だけあって、文章は簡潔でわかりやすくまとまっている。
昨日のこと、何気なく娘の読む文章に耳を傾けていたら、おや?と思った。文章がとんでもなく上手い。
漁師を主人公にした物語で、最低限の言葉で物語の背景が鮮やかに浮かび上がる。淡々とストーリーを流すところと、ここぞというシーンの書き込みの濃さが見事な対比を作っている。思わず作者をチェックした。へぇ、立松和平とな。

そういえば、自分が小学生の頃の国語の教科書には、いくつか忘れられない話があった。4年生のときに読んだ「ピザパイの歌」(作者がわからない)、6年生の時に読んだ、胡弓弾きの話。(タイトルも作者も忘れた。でもストーリーは覚えている。森の中で風や鳥を相手に練習を積んだ胡弓弾きが、ある時町の人間に見出され、コンサートを開くことになる。しかし、風も吹かず、鳥もやってこないホールでは、その胡弓弾きの音は音楽として成り立たなかった。観客はがっかりするが、胡弓弾きはむしろ清々した様子で森へ帰っていったという話)
あとは、中学校の時になるが、山本周五郎の「鼓くらべ」。これはほんっとに良かった。このラストシーンは、今でも物語を書くときによく心の中をよぎる。

3年坊主の息子の場合も同じ。国語の教科書にはお手本にしたい文章がいっぱい転がっているのだった。
子どもたち、今のうちにたくさん音読しておきなさいよ。
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