先日、息子氏の大学祭をのぞいてきた。
大学の構内に入ると、受付があって、少し進むといわゆるメインストリートがあり、学生たちが行き来している。発表パネルとか案内板が並んでいるが、なんとなーく地味な感じ。工学部中心の、男子の多い大学だからなのか。(でも移動動物園の周辺は女の子たちや家族連れで賑わっていたっけ)
しかし、というか、だからこそ「工科展」コーナーに入ったときはひと味違った。研究室やサークルごとにブースが出ていて、それぞれ研究している内容を披露している。来場者アンケートがあって、その結果で優秀なブースが表彰される仕組みになっているらしい。
そのせいか、気になるブースをのぞくと、学生たちが熱心に説明してくれる。3Dプリンターが作動しているところを初めて見るとか(実は一つのブツを「印刷」するのに意外なほど時間がかかる!)、形状記憶合金や可塑剤の実演、料理の写真を取り込むと即座に栄養価を判断してくれるアプリを開発している話(実用化には大きな壁があるとか)などなど。
こちらは、数学は苦手だけども科学技術の話は大好きときているので、若い彼らの説明はどれも楽しいし、夢がある。決して最先端の科学の話ではないけれど、今ある技術をどのように使えば生活が便利になるかという方面で興味深い。言い換えれば、彼らの研究は、目に見えて人の生活を変える可能性があるから、ワクワクするのかもしれない。
学祭アプリ(これも学生たちの作品)を見ながら、メイン会場の二階に上がる。サークルの発表部屋があるはずだが、それにしては人気が少ないと心配しつつ進んでいったら、突然クラブのような部屋が現れた。暗い部屋の中に幾何学的な光の模様が投影され、ハウス系の音楽が流れていて、サイリウムのリングを手首にはめた部員たちが縦ノリしているところ。そこだけ世界が違う。
これ、もう少し目立つ、またはわかりやすい場所にあれば、もっと人も集まって、踊る人も増えて盛り上がりそうな気がするんだけどなあ。いやでも、夜になったら人が集まるのかも。
そういえば、見に行きそびれた講堂では、ずっと何かのパフォーマンスが行われていたようだし、もしかしたら、学祭が本当の盛り上がりを見せるのは、日が暮れてからなのかもしれないな。
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