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びおら弾きの微妙にズレた日々

阿呆阿呆しくも崇高な その2

(その1はこちら→ 要するに高校生の文化祭の話)

先日、娘が通う高校の文化祭へ行ってきた。
今年は一人で出かけたので自由に人目を気にせず動きまわることができ、高校生の実態観察もぬかりなく実行。
出し物は大きく分けて三種類。模擬店・ステージパフォーマンス・教室内でのイベント。
教室内でのイベントはほとんどが、既存のアニメや映画をもとに組み立てたゲームやクイズなど。一つか二つ、クラスで編集した動画を公開しているところがあった。展示中心のクラスもひとつだけ。

とことん凝ったつくりをしているクラスが多く、教室の中はすっかり別世界になっていると思われる。あんたたちどれだけダンボールとビニール袋とガムテーブ使ったん? と問いただしたくなるレベル。呼び込みも派手。もちろん衣装もそのように凝っている。材料を仕入れる手間、手作りの作業にかける手間、どれもばかにならないだろうなと感心する。

ご時世を反映して、真っ赤な羽織ものの背中に「鋼の巨人」と書いてあったり某調査兵団のシンボルマークが書き入れられてたり(かなり面倒なデザインだと思うのに)。彼らが何をしているかというと団子売りの模擬店であり、「巨人の討伐」ゲームなどではない。娘に「あのクラスは何モノ?」とたずねたところ「3Bでは異様に進撃のアレが流行ってるんだって」「ってことは進撃の団子屋だね」という話。ちなみに団子はごく普通のきなこ味だったそう。

ステージ系は正直なところ、レベルがピンキリなのだが、3年生のパフォーマンスはなかなか楽しかった。人をどれだけ楽しませるかという点にものすごい情熱がかけられていたし、それに見合う工夫の数々や練習量など、惜しみなく時間とエネルギーを注いでいるのがわかる。中には、この子たちは大道芸で稼げるんじゃないか? と思えるくらいハイレベルなパフォーマンスも混じっていた。
興味深いのは女装する男子や、男装の女子がまるでお約束のように登場することで(実際、文化祭では定番らしいが)、そうすると、文化祭という祭りの場は、あの年代特有のマグマのようなエネルギーがここぞとばかりに噴出して、その勢いでジェンダーにかかわる禁忌も取っ払われて、心の底から自由な祝祭の場になるのだなあと、変に感心してしまった。

年をとると、どうしても何かをする前に「これは全力投球するに値することなのか」と検証してしまうクセがつく。もちろん若い頃のように体力・気力が無限に湧いてくるわけじゃないから、それはどうしても必要なプロセスのなだが、結果として自分の能力にどんどんカセをはめていくことになる。

若いということは、傍から見ると阿呆らしく見えるようなことに対しても、躊躇なくエネルギーを注ぎ込めるってことなのだろう。彼らが羨ましく思えると同時に、そこまでのエネルギーを日頃は押し込めておかなくてはならないことを思うと、やはり高校生というのは精神面でのバランスを取るのが難しい時期でもあるんだなと再認識。

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