先日、実家で大型スピーカー&レコードの洗礼を受けてきたうちの子どもたち。
今日は下の息子が、私のお宝LP(学生時代に小遣いをはたいて手に入れたもの)のうち、ナウシカのサントラを発掘してきた。「CDよりレコードの方が音がいいんだよね」と言いつつ、じっとリビングの片隅に鎮座するレコードプレイヤーを見つめる。
レコードの方が音質がいい、というのは好みの問題もあるし、それ以前にレコードを鳴らすにスピーカーやアンプのちゃんとしたセットが必要だから、必然的に迫力のある音になるというか、CDラジカセやヘッドフォンで聞くMP3の音と比べたら、そりゃ格段にいいはずだ。それで息子にターンテーブルの扱い方を教えつつ、レコードをかけさせた。すると娘も寄ってくる。
やっぱりええのう。
あの頃はジャケットやライナーノーツも結構凝っていたりサービスがよかったりして、ナウシカのサントラにはスコアの一部など、譜面がオマケでついていた。曲作りをする娘は興味しんしん。
部屋全体に音が広がる感覚が懐かしいし、リビングでみんなで同じレコードに耳を傾けるという行為がいい。
今って、音楽はみんなで聞くもの、ではなく、それぞれが勝手に好きな音楽をヘッドフォンで聞く、しかも何かをしながら、というスタイルが主流になっていて、我が家も結構そんな感じなので、家族でテレビを見るような感覚でレコードを聞く体験は新鮮で久しぶりだった。音楽がBGMではなく主役となる時間。
もともとレコードという媒体は途中でA面とB面をひっくり返さなくてはいけないなど、扱いが面倒なので、「ながら聞き」には向かない。音楽とガチで向かい合う、というスタイルがしっくりくる。だからこそ、LP時代はポップスなんかでも「アルバム」という一種の組曲スタイルが流行ったんだろうな。例えばオフコースの「OVER」などはアルバムとして最初から最後まで通して聞くと、あまりの完成度の高さに惚れそうになるのよ。(もうとっくに惚れてるけど)
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COMMENT
No Title
ともかく要約すると、味があるとかそんなんじゃなくて、ともかく生々しいのです!バシッと決まると。CDの音が偽者のカスに聞こえます。
Re:No Title
>僕にアナログレコードのこと語らせたら長いですが聴きたいですか??
語りにも興味ありますが、むしろフロッシュ邸のステレオセットに興味津々です。
>CDの音が偽者のカスに聞こえます。
そこまで言い切りますか! とても爽快ですね。私など小心者なので心のうちでそうは思っても、口に出しては言えなかったんです。
アナログレコードが生々しいのは、倍音がカットされていないためだろうと思うのですが、とにかく鳴らすと部屋全体の空気が振動するんですよね。それで音楽に包まれるような感覚が生まれます。CDでは起きない感覚ですね。
……つづきはぜひ宴会の席で(笑)
LPガスではない
LP世代としては何か一言書かなければ(笑) 我が家にはちゃんとしたシステムもありますが、中○製のチャチなのもあります←音悪い~。
(クラシックだと)出入りの植木屋さんから仕事にならん!と苦情が来たり(夜中だったりで)結局ヘッドフォンを使う事が多いような?!
私的にはオーディオルームが遠い&寒いor暑いで敬遠しがちですが。。。
あの、じりじり音が好き♪
Re:LPの由来って前に聞いたけど覚えてないです
レコード&ステレオを好みの音量で楽しむには、時と場所を選ばなくてはいけません。それは確かです。だからオーディオルームとかクラシック喫茶の需要があったのでしょうね。
我が家のオーディオ機器(日本製だけど中古品ばかり/汗)はリビングにあるので、今みたいにどの家も確実に窓を閉めきってカーテンも引いてあるだろうという季節には、割りと遠慮無く聞けます。そのかわり家人がTVを見始めたらアウトです。
じりじり音>私も効果音としては好きですが、リアルレコードでじりじり音がしたら、速攻で掃除せずにはいられません。