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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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ヤツはとんでもないものを盗んでいきました――それ、返品不可ですよ

本日、正式発表があって、もとホームオケだった楽団の今年の演奏会が完全に中止になった。もしかしたら自分も参加していたかもしれないし、それでなくとも9割の確率で聞きに行っていたであろう演奏会だ。だから、団員の人たちのがっかり感はもとより、中止の決定に至るまでの厳しい道のり、多くの関係者への影響を思うと、胸に穴が空いたような気持ちになる。



でもそれは、今や日本全国津津浦浦で見られる光景のひとつにすぎない。夏までに予定されていたコンサートや展覧会やイベントはほぼキャンセル。収入が途絶えることもつらいが、表現の機会が奪われる喪失感はボディブローのようにじわじわと心を蝕んでいくだろう。とくに吹奏楽コンクール(もちろんスポーツ系の大会だって)の中止に至っては、部活に生命をかけてきた中高生が気の毒というか、たぶん自分の子だったらかける言葉もない。

少し話は飛ぶけれど、今年度の学校生活に関しては一学期が半分消し飛んだだけでなく、その影響で夏休みもおそらく半減するだろうし、部活動の目標はなくなるし、修学旅行や体験学習はなくなるし、学校に身を置く子どもたちにとっては「失われ過ぎた一年」になること間違いない。

何が原因かって、当然新型コロナウイルスことCovid-19には違いないので自然災害である一方、感染力の強いこのウイルスに対して、どんな対処をするかによって結果が大きく変わる。つまり人災的側面も大きいわけだ。幸いこの国はおぼつかない足取りながらも奇跡的に感染爆発を起こさず、収束に向けて舵を切ることができた。今のところは。

3月以降の休校措置、イベント自粛要請、緊急事態宣言によるステイホーム、どれもブーイングの嵐を受けながらの実行だったし、もっと上手いやり方があっただろうが、なんとGWを過ぎたあたりから効果が目に見えてきて、恐らくは間違っていなかったと思われる。

このまま活動の制限を緩めると第2波がやってくるものの、次に対処すべきは問題は経済や社会活動への手当になってきた。つまり、失われたものを取り返せるかどうか、だ。直接的にはノーであることに違いはなく、おいそれと代替品で済ませることができるものでもない。倒産した企業や閉店した老舗が簡単には復活できないように、得られるはずだった体験も穴埋めが難しい。

このような状況下では「取り返す」ことを考えるより「新しい何かを得る」のが最善策なのだろう。たとえば足を失った人が高性能の義足を手に入れ、生身では不可能だったことができるようになる、みたいに。

では、新しい何かを得るには? 難しいようで、意外と身近にヒントが転がっている気がする。今まで見過ごしてきたものの存在に気がつくチャンスでもあるし、思い切って今までの価値観から離れてみるチャンスでもある。

社会人なら在宅ワークの快適さと問題点。満員の通勤電車に乗らなくていい反面、家事育児と仕事を同じ空間で行うのは難しい。家中がリモートになると回線がパンクする。
学校の遠隔授業は大変。用意する側も新たに調べなくてはならないことがたくさんあるし、学生側も環境が整っていなかったり、そもそも学校からの連絡を見ていなかったり理解できなかったり。低学年だと親が大変な思いをする。でも一方で「教室」という空間に馴染めない子たちには救いだったりする。
コロナ離婚という言葉がいっとき流行しかけた。パートナー同士が在宅になって四六時中顔を突き合わせているうち、互いのことが我慢できなくなって不仲になるやつ。たぶん、最初から合わなかったのだろう。ならば少しでも早く気づくほうが傷は浅い。

何より、静かな街の美しさ。のんびりと自転車で移動するファミリーが増えて快活な空気のただよう郊外の町。ただ自然あふれる広い空間を味わいに公園へ来る人たちの穏やかで生気に満ちた顔。世界各地の空や川が経済活動自粛にともない、美しさを取り戻しているという。これらの事実から学べることはあるはずだ。


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