先日、アイリッシュセッションが開かれたその場所に、今度はこんな物体が登場した。隣に立つ人の大きさと比べるとわかると思うが、とにかく巨大なハリボテのスズメ。(娘が勝手にジョニー君と命名)遊園地などでよく見かける子供向けアトラクションと同じく、空気で膨らんでいる。これはアートの一種らしい。
というのも、11月の第1週は長久手町の文化祭ウィークだそうで、県芸大の学生による作品が町内のあちこちに登場する。文化の家はちょっとした美術館だし、田んぼの中に不思議な物体が現れたり、農家の作業小屋の中にお城のオブジェが入っていたり。この取り合わせだけでかなりシュールだと思うのだが、極めつけは「屋根研究所」と名前がついている、道端の古びた倉庫。
倉庫の上にはアート祭りを意味する旗が掲げられており、かすかに音楽が建物の中から漏れ出ているが、ひと気はまったくない。案内板にしたがってこれまた古びたドアを開けると、中は真っ暗で誰もいない。芳名帳とスタンプラリー用のスタンプ台があるだけ。と思いきや中央に三角錐の形をした光と映像のオブジェがぽつねんと吊るされていた。なぜか実物大の羊の人形(この子の名前はドリーだと娘は言っていたが…)がオブジェを見つめている。
もう一度言うけど、これは美術館の一室ではなく、ひなびた田舎の謎の倉庫の中で展開されている。何も知らない近所の子供がうっかり足を踏み込んだら、ほぼ間違いなくトラウマになるだろうなぁ。うふふ。
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