今年の梅雨はいかにも梅雨らしい天気が続く。しとしと雨が降る中名古屋市博物館まで、友人とスヌーピーミュージアム展を見に行ってきた。
実は、東京・六本木に期間限定で「スヌーピーミュージアム」が開館しており、そこが町田へ移転するので、引っ越し期間中に巡回展を行っているらしい。最近いろいろなテーマパークや展示施設が登場しているが、スヌーピーまで来ていたとは知らなかった。そんなにスヌーピーは日本で人気があるのか、あるんだよなーと思いつつ、会場に足を踏み入れる。
自分がスヌーピーと出会ったのは小学校低学年の時分で、何を隠そう、きょうだいで一人一体ずつスヌーピーのぬいぐるみを持っておりよく遊んだものだ。もう少し成長するとコミックも買って少し読んだけれど、当時はあんまりはまらなかった。年齢の割に素朴な子どもだったので、少し大人びたピーナッツ・ギャングたちのやり取りは性に合わなかったのかもしれない。
展示会場内には、所狭しと原画が並ぶ。なにしろ50年にわたって連載されたコミックだ。絵柄も年代によって変化があるし、登場人物は多くなるし、人間(+イヌ+トリ)関係も複雑になってくる。それらをテーマ別に分けて、それぞれ関連性のある話を展示することで、わかりやすくなっている。原画の合間合間に、ヴィンテージグッズが並んでいたり、動画作品の鑑賞コーナーがあったりと、箸休めの置き方もうまい。
50’~90’までの歴代スヌーピー
そして、大量に展示されているにもかかわらず、ついつい原画(コミック1話分でだいたい4コマ~6コマ)を読みふけってしまう。やっぱり大人向けだわーと思いつつも、エログロを匂わせる題材が出てくるのではないし、癒やしをテーマにした大人向け絵本、とも違う。人生ままならないことを体験してるからこそ共感できるユーモアやウィットに溢れていて、それがとても上質なのだ。
というわけで、展覧会のあとにはさっそく電書でピーナッツを買う(電書かよ)。
それにしてもスヌーピーの造形は無条件にかわいい。もちろんウッドストックも。あと、マシュマロ焼きの存在を知ったのも、初めてまともな英語に触れたのも、スヌーピーのコミックからだったな。
シュローダーと愉快な仲間たち(?)
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