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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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会わせてくれた、ありがとう(「東松照明 全仕事」展)

久しぶりのちゃんとした更新♪
決して放置記録の更新にチャレンジしていたつもりははなく、書く時間がとれない原因の一つは、マイマシンの入れ替え。GWに、古いデスクトップに見切りをつけ、新しくてさくさく動くノートを購入した。そして新品のノートは娘にとられ譲り、彼女が愛用してたミニノートを取り返したという次第。
ミニノートといえど、7年前のデスクトッフよりはずっと機能が上で、窓とUbuntuのデュアルブート環境が余裕で作れる。画面の小ささは、デスクトップで使っていたディスプレイにつなぐことで解決。キーボードについても以下同文。今はかなり快適に使っている。日本語入力システムをatokからgoogle日本語入力(Ubuntuではmozcと呼ばれている)へと変えたけれど、ほとんど不便は感じない。恐るべし、google。


さて、GWの谷間、5月6日に名古屋市美術館で「写真家・東松照明 全仕事」展を見てきた。
「全仕事」と銘打ってあるだけあって、展示作品の量が多いのなんのって、おなかがはちきれそうになった。

内容の基本は報道カメラマンとしての写真だけども、時おり芸術性を狙った面白い作品もある。そういう作品はわりと好みだけども、「長崎シリーズ」が実に素晴らしかったし、心打たれた。

長崎シリーズというのは写真家自ら長崎に赴いて被爆者と語り合い、撮らせてもらった一連の写真のこと。その付き合いは何十年にも及んで、モデルとなった方々の半生を追う形になった。写真には写真家自らつけたコメントが添えられている。
この長崎シリーズは、被曝者をモデルにしているけれども、原爆の悲惨さを伝えるのではなく、そこからどう立ち上がって生きてきたのか、または生きようとしたのか、を写しとったものだ。
最初は生々しかった火傷の痕が年月と共に少しずつ薄れ、決して消えはしないけれどもその人の人格の一部となって収まってゆくさまには感動せずにいられなかった。幾多の苦しみを乗り越えて、生を全うされた方々の姿からは、強い美しさがにじみ出ていて、その美しさが心に焼き付いてしまう。
写真に写っていた方々はもうほとんどが亡くなっているのだけど、その人の人生は見事に写真に写し撮られ、時間も空間も離れた私たちが、その存在を知ることができる。

写真は基本的に何かを記録する媒体だけども、すぐれた写真は単なる記録を超え、本来なら会えないはずの人に引きあわせてくれるものなのだなぁと、それが今回の写真展の収穫だった。
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