おまけと言っては失礼にあたるだろう。「カンディンスキーと青騎士」展の裏側、いえ、その隣で非常に面白い小企画展が行われていた。
大西康明「体積の裏側」展
関連記事(愛知県美術館ブログより)
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2011/03/000449.htmlテントのような作品だった。
展示室の中に、ごく薄いポリ袋の素材でできたシートが吊されており、それを支えているのは雨のように細く長くしたたる接着剤。中にも入れるし、撮影可。というのも、この作品は一度取り外してしまうと再現がきかないからだそうだ。
サイドから白い光を浴びているため、無機質な素材でできているにもかかわらず、幻想的な雰囲気が漂っている。空気がわずかに動くだけでふわりとゆらぐ繊細なテントだった。
普通、「体積」と聞くと何かが詰まった固形物を思い浮かべるが、これは外が詰まっていて内側が空っぽという、立体的なネガポジ反転が起きていて、だから世界が違って見えるというわけではないけれど、面白い発想だなぁと思い、また、人工物なのに散る直前の桜を思わせる不思議な空間を楽しんできた。
以下は拍手お返事。
wさん、ありがとね。
wさんも見に行かれたのですね。私も最終日にすれば会えたかもしれなかったのに、残念。
カンディンスキーは、当たり前かもしれませんが後期の方がいいですよね。実は後期作品の小ポスターをお土産に買ってきまして、今、部屋のどこに飾ろうか思案中です。
まあ、誰でも最初から完成形を持っているわけでなく、試行錯誤があって優れた作品にたどり着くので、「青騎士」展は勉強になりました。
常設展も見てきたのですが、ボリュームたっぷりでしたね。「青騎士」展を見て感動して、常設展でいろんなものを見て、お腹いっぱい♪な状態で帰ってきましたよ。
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COMMENT
No Title
次は今月末の県美術館の「麻生三郎展」と古川美術館。
お会いできるといいですね。
それから我が家お隣の興正寺で行われる
「絵本音聞山」出版記念展。
O-bakeさんお住まい近くで
興味注がれる美術展は何かありますか。
Re:No Title
>次は今月末の県美術館の「麻生三郎展」と古川美術館。
なかなか渋いチョイスですね。
>「絵本音聞山」出版記念展。
これも面白そう! 音聞山には伝承があるのでしょうか。
うちの近く、つまり瀬戸では4/30と5/1にガラスウィークと銘打って、市内に点在するギャラリーや工芸館で展示会を開いたり、ガラス製作体験講座を開いたりします。楽しそうなので、子どもたちと行ってこようかと思ってます。詳しくはこちらへ→「ガラスウィークin瀬戸」 http://art-set-0.jp/