名古屋市美術館の企画展を見たついでに、常設展ものぞいてみた。近代〜現代が中心の品揃えでなかなか楽しい。
その中に、かの有名なおさげ髪の少女がいた。生みの親はモディリアーニ。
この作品を市美術館が買い取ったときには結構話題になったなぁ、東山動物園にコアラ舎を建てたときと同じくらいには……と少々懐かしく当時を振り返ってみたりして。
そんな感慨はさておき、5月の桑山展を見た後にこのおさげ髪の少女と対面したら、見事にハートを射貫かれてしまった。なんて素敵なブルーグリーンの瞳!て具合。
この少女の瞳を生かすことに全力を尽くしたのだろうなと思わせる色遣いにうっとり。
画家は、彼女の瞳を魅力的に見せるため、肌の色はもちろん、壁の色やセーターの色などすべての配色を計算して絵を構成したに違いない。それほど見事に瞳のブルーグリーンは、他の色と呼応したり協調したり引き立て合ったりしているのだった。
でもその見事さは本物を前にしてみないとわからないだろうなあ。
おさげ髪の少女に限らず、絵や彫刻は印刷物に頼らず、本物を見るに限るなあと思ったのだった。それは音楽で言う、CDとライブ(コンサート)の関係と似ているのじゃないかな。
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COMMENT
無題
ちょうどバブリーな頃だったから、お値段も高騰していたのでしょうね。
なんてことを思い出しながら見るのは、確かに感慨深いかも。
Re:無題