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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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胸アツの特撮博物館

庵野秀明監督の特撮博物館が、この秋、名古屋市科学館にもやってきた!


ウルトラマンAをリアルタイムで見て育った世代なので、特撮と聞くとウズウズしてくる。ウルトラシリーズだけではない。ゴジラやモスラ、その他実写版変身ヒーロー(ミラーマンやマグマ大使)たちが活躍するたびにテレビの中で派手に崩れてゆく町並み、それがどのようにセットされ撮影されているのかを見ることができる貴重なチャンス。


張り切って朝から科学館の地下展示室へ。

特撮映画の紹介文、戦闘機の模型にまず見入り、ヒーローたちのマスクを眺めては「懐かしい!」を連発。

その後、案内にしたがってホールへすすむ。そこで上映されているのは「巨神兵東京に現る」。
普段はジブリ美術館でしか見られないが、特撮博物館とともに巡回しており、実はこれが一番の目当て。
しかし、ホールに入る前にちょっと足を止めて、若き日の庵野監督が担当した「風の谷のナウシカ」の巨神兵の原画展示を見る。
巨神兵、最初にナウシカの中で見た時は、ひたすらキモくて恐ろしかったのだが、今見ると「すげー」の一言に尽きる。特に羽のついた完全体の姿が格好いい。あんなデザインはどこから湧いて出たのか。改めて眺めれば、エヴァの原型に見えてくる。いやむしろ使徒なのか。

映画は、本当にただ巨神兵が現れて街を壊すだけで、テーマはまんま「破壊」なんだけど、女の子のモノローグによって大きな物語の序章っぽく仕立ててあるところはさすが。あるいはナウシカを知っていれば、この強襲が「火の7日間」の東京バージョンだと妄想もできる。

その後、魅力的な撮影所倉庫の再現部屋を抜けて、特撮映像用のミニチュアの街へ。ここだけは撮影可だったので、カメラのシャッターを切る人多数。会場スタッフに「足もとに気をつけてくださいね」と注意されるなど。


個人的に再現率が一番高いと思うのは、いちばん右、アパートの室内ですね。
生活感あふれる見事な散らかり具合、きっとモデルとなった部屋があったに違いない。

このようなフェイクの街にリアルさを与えるポイントとして、エイジング作業がある。使用感や経年劣化によるサビや歪みを再現する作業だ。実際の街では、ガードレールの凹みひとつとっても、だれがどんなふうに凹ませたのか物語があるわけだし、このパノラマの街でどんな人の営みが行われたのか、あちこちに刻まれた小さな傷や汚れから想像するのもまた楽しい。
そして怪獣が豪快に人の営みをぶち壊し、小さな傷の代わりに無残な破壊の跡を残す。

子どもの頃、怪獣が都市部で大暴れするシーンをみるたび「あー、町が壊れるー、でもどうせ作り物の町だしー、でも本当だったら恐いしー」という微妙な葛藤を抱えていたのが懐かしい。


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