昨日、いらないオモチャを売りにハードオ○へ行った。
車に乗り込んで、何気なくラジオをNHKFMに合わせると、とても聞き覚えのあるメロディが。
ボリュームを上げてしばらく続きを聞く。間違いない、チャイコフスキーの一番だ。
冬のど真ん中に「冬の日の幻想」とは洒落ているなと喜んでいたら、フィナーレが始まる前に店についてしまった。
少しばかり後ろ髪を引かれる思いで車を降り、店で用事をすませる。売ったついでに買い物をするのはいつものことで、この日はCDコーナーでメンデルスゾーンのVnコンチェルトを入手。これで次の定演の曲がすべてそろった。
車に戻ると、「冬の日の幻想」は終わり、ピアノ演奏が始まっていた。つづいて弦楽器の音。ああバイオリンソナタかと思っていたら、バイオリンではあり得ない低さの音がする。
まさか、と思ってよーく曲に耳を傾ければ、これまた聞き覚えのあるメロディが流れてくる。
ブラームスのビオラソナタだ。
しかし、ビオラの音色が聞き慣れない。言い方は悪いが、響きを押さえたバイオリンみたいな音がする。
これは、艶やかで甘い今井信子氏の音ではないし、逆にいかにもビオラらしい渋い音を出すバシュメットでもない。
曲が終わって演奏者の紹介を聞いたときになるほどと思った。何かの国際コンクールで3位に入賞した日本人の演奏だった。名前を忘れてしまったのが残念。
たったこれだけの事だけど、出かける前と後では、気持ちの重さが全然ちがう。
ラジオで好みの曲に出会うと、おみくじで大吉を引いたのと同じくらいラッキーな気分になれる自分がなんだか可笑しい。
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