先日、はじめてスコア片手に「売られた花嫁」を聴いた。
なにしろvivacessimoだから早いことは早い。だが高速8ビートと思えば何とかついてゆけそう。あとは指さえ回れば……。
リズムは良しとして、驚いたのが和音の移り変わり。
目まぐるしくうごく♪を目で追っていると、とつぜん「こうくるか!」という感じで転調する。さらに転調して和音が変わり……、と真面目に聞いていると頭がくらくらする。
こんなの、きちんと音がとれるんだろうか。
そういえば、モルダウの時も、延々と続くアルペジオは微妙に和音が変わり、それがとても難し美しかった。きらめく川面を見ているみたいだと思った。
スメタナって、もしかして天才肌の作曲家ではなかったのかと思う。
ど派手な見栄は切らないが、細かいところで「おおー」と思うような工夫がなされているのを見ると、そう感じる。
でも、そこが奏者泣かせなのよ。鬼才だね、
鬼才
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