といっても仮面ラ☆ダーの類ではなく、メロディのこと。娘の通うピアノ教室では、エレクトーンも教えていて、活動の1つとして毎年サウンドフォーラムという企画を他の教室と合同で行っている。エレクトーンを使って、与えられたお題を自由に味付け・編曲しましょうというもの。毎年秋に募集が始まり、発表は翌年の1月ぐらい。
ふだんはピアノの練習をしている娘も、先生(と親)に勧められて参加(今年が初めてではないが)。バッハの「ミュゼット」を使ってアレンジに挑戦してみた。
そして今日がその発表会。ただ、出演者は必ずしも舞台で演奏する必要はなく、発表会に出られない場合はFDに演奏データを録音すれば、本人不在でもエレクトーンが演奏してくれる。
いやはや、一昔前はエレクトーン≒電子ピアノだったのに、今ではもはや鍵盤を備えたコンピュータに近いね。
昨年まではFDで出場していたが、今年は時間もとれたし、他の生徒さんがどんなアレンジをするのか聴いてみたくて(娘ではなく、親が聞きたいというのがミソ)会場まで足を運んだ。
1つのメロディからさまざまなアレンジが生まれる様は、まるで1つの「お題」からさまざまな物語が生まれるのと同じだなぁと興味深く聞いた。娘が選んだ「ミュゼット」にしても、彼女はひとつのフレーズをいろんな国のテイスト(ハワイアンとかアイリッシュダンスとかフラメンコなどなど)で表現して世界旅行を試みたし、小学生のある男の子は勇ましい前奏と効果音で見事に戦隊ものに仕立てていた。効果音が面白くて、ドアの開閉の音、爆発音、ぼこぼこ殴る音、のど自慢の「鐘1つ」など何でもアリで、ドラマでもつくれそうなぐらいそろっている。
ここでふっと思った。エレクトーンはサイボーグとよく似てるなと。技術力を駆使し、どんな音でも作れるようにした究極の鍵盤楽器と、やはり科学の力を借りて究極に強い力を持たせた改造人間は、根っこで発想が似てる。……ような気がする。
もちろんエレクトーンは武器にはならないけど、何ていうのかな、自然の中に存在していたある要素を取り出して、人為的に強化し、人の手で簡単にコントロールできるようにしようという働きかけが似ているように思える。
うーん、発想が少々突飛かな。あ。物語のネタが降ってきたので、ここで強制終了(笑)。
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COMMENT
なんでも可能かも
でも、その分アコースティックな楽器ではできないことがいくらでもできるので、音楽の可能性としては無限大のものがあるなぁ、と感じました。
ちょっと心惹かれつつ、これ以上の浮気はできない、といつか彼女の演奏を聞くのを楽しみにしているところです。
Re:なんでも可能かも
ええ、かーなーり高いらしいですね。娘がエレクトーンに色気を出さないよう、ハラハラしながら願ってます。もちろんバイオリン族の楽器も上を望めばいくらでも値段は上がりますよね。
>音楽の可能性としては無限大のものがある
そうですよねー。エレクトーンの発表会を見に行くたび、よくも1人でこれだけの音楽が奏でられるなぁと目を丸くしながら聞いてます。私も浮気を考えたことがなくはないのですが、まずはバイエルから始めなくてはいけないのでした。(すでにト音記号が読めない頭になってるし/苦笑)
へ~!
何を隠そう、ウチ(娘)はエレクトーンからピアノに浮気(本気/笑)したくちです。エレクトーン2台、電子ピアノ1台(マンションに移ったので本物のピアノは売るはめに…)、確かに!車が買えますねorz
Re:そうなんです
くるりんさんのお嬢さんは恵まれてますねぇ~。エレクトーンは級が上がるにつれ高価な機種に買い換えなくてはいけないので2台あるのはわかりますが、さらにピアノまで! 私が小さい頃はどちらも超高級品でしたので、とてもじゃありませんが買ってもらえませんでした。
エレクトーン
今時分、グレード試験用の機種ってどのくらいのお値段なんでしょう?(怯) 昔、試験用に新しい機種を購入せざるを得なくなった際、両親が頭を抱えてましたっけ。やっぱり車が買えそうな値段でした。
当時はメモリーなんて搭載されているはずもなく、演奏の途中で音色を変えたければ、レバー(ボタンじゃなく!)を切り替える技が必要でした。最上位機種(憧れのGX-1!!(当時360万円))は引き出しにレバーが6セットくらい格納されていて、あらかじめセットしておけば、演奏中ボタンを押すだけで音色ががらりと変えられたものです。とは言え、エレクトーンがシンセサイザーを凌駕するような機能を搭載するだなんて、夢のまた夢の時代でした・・・
それを思うと最近の機種は楽しそうですね。とても心惹かれるます。けど、今は昨年末に買ったおもちゃのようなキーボード(3万円<安い車すら買えない)でピアノ曲をしみじみ練習・・・。せめてクラビノーバくらい欲しいです・・・<鍵盤が重いと息子達に反対された
では!
Re:エレクトーン
>今時分、グレード試験用の機種ってどのくらいのお値段なんでしょう?(怯)
実は私も正確なところは知らないのです。買うつもりがまったくないのでお店に行っても値札はまるで目に入らず……。しかしかつての最新機種で時価360万とは! お金のかかるお稽古事ですよね。
昔のエレクトーン>
ああ、確かにエレクトーン=電子ピアノというイメージがありました。自由に音色が作れるシンセサイザーとは完全に別物でしたね。今のエレクトーンはシンセサイザーに迫るどころか、パソコンに弱い人には扱えないぐらい機能が進化してます。
クラビノーバ>
うちのピアノ、それです。メーカーが違うので(うちはKORG)呼び名は違いますが、機能的には同じですね。メトロノームが内臓されていたり、鍵盤の重さを調節できるらしいのですが、娘によれば重さを同じにしたとしても、本物のピアノの方が弾き易いそうです。でもなぁ。お手入れと近所への騒音を考えるとアップライトは入れづらいです。
キーボード>新しくお買い求めになったのですね! 鍵盤数は物足りないかもしれませんが、取り回しが楽なのがいいですよね。ピアノは引越しの時大変ですから。
疲れた気分のときは好きな曲を奏でるに限ります。