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びおら弾きの微妙にズレた日々

ブラームスを生で聴いてきました

前日の練習でチケットを頂いたのでこんな演奏会に行って来ました。同じ団のwoohiさんをお誘いして、楽しいひととときでした。(別名:お腹いっぱい演奏会/笑)

新名古屋交響楽団 第4回定期演奏会
曲目:ブラームス ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編)
  ブラームス 交響曲第3番
アンコール: ハンガリー舞曲第5番
指揮:角田鋼亮
於:愛知県芸術劇場コンサートホール

お目当ては、ブラームスの交響曲第五番とも称される、ピアノ四重奏曲のオケ版。珍しいもの聞かせてもらいました。オールブラームスプログラムで、聞き応えたっぷり。
新名響は、大学オケのバリバリ弾ける若いOB・OGたちが集まったアマチュアオケで、ビオラパートの中には、見知った顔をいくつか見つけました。それだけで親近感倍増。

以下はちょい辛の感想でございます。
まず、ブラームスの三番の冒頭でびっくり。有名なF-A♭-F(「自由だけども喜ばしく」の頭文字)の動機と、それに続くテーマが「これでもか~!」とばかりに鳴らされた。なんて気合の入った音! 音量もすごい。
いったいどのくらいの規模かと、ビオラを数えてみたら6プルート半あった。つまり13人。バイオリンはさらに増えて8プルートずつ! 
アマチュアのオーケストラにもかかわらず、エキストラをほとんど使わないでこの人数とは。

メンバーが若いだけあって(ほとんど20代?)、力で押す演奏。大きな乱れはなく、各パートは己の仕事をきちんとこなし、アマチュアであれだけ弾けた/吹けたら文句ないでしょう、というぐらい。ただ、全体的には大味な印象がどうしても残った。
去年、ブラ1を振っていただいたT先生なら、ダメ出しが山のように出ただろう。

何しろ相手はブラームス。
細やかな音符の色合いとか、感情の起伏とかをきちんと押さえて表現できないとそれらしくならない。そのためには曲を理解しなくてはいけないのだけど、正直言って、若い子には無理とまでは言わないが、とても難しい。自分の経験に照らし合わせてもそうだ。やはり人生いろいろあってからでないと。
そういう意味では、技術が多少おぼつかなくても、海千山千のキツネやタヌキが揃った古い市民オケの方が、それらしい演奏ができるんじゃないかなぁと思う。
いくらレベルが高いとはいっても、危険な箇所はどのアマオケがやってもドキドキハラハラするしね(笑)

メインのピアノ四重奏(シェーンベルク編曲による管弦楽版)は、3番に比べるとずい分落ち着いて、いい感じの演奏だった。弦のソロ演奏は上手かったし。明らかにこっちに力を注いでいたでしょ、という感じ。

曲の雰囲気は、基本ブラームスなのだが、ところどころにシェーンベルク風味がスパイスみたいに現れて刺激的だったし、打楽器の使い方がカッコよかった。コラボレーションの成功例だね。シェーンベルク先生、素晴らしい仕事ぶり。
ただ、これが交響曲第五番にふさわしいかといえと、どうも違う気がする。あえて位置付けをするなら番外編、かな。というのも、もしもブラームスがあの4番に続くシンフォニーを書いたとしたら、もっと違う何かを持ってくるような気がする。4番が徹底した諦観に彩られているので、それに続くには希望または救いの光みたいなもの。……を期待したくなる。
いくら複雑で高度な構成を持つと言われていても、四重奏曲は四重奏で演奏するのが一番ふさわしいのではないかと思ったのだった。
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