最近思うのだけど、合奏はバトルに近いものがある。特定の敵を倒すわけではないが、指揮者や作曲者とがっぷり組み合って、ときには他パートと張り合って弾かなくちゃいけないので、弱気じゃいけない。
どんなに音符が細かくて目がしょぼしょぼしても、頭の中まで真っ白になってはいけない。カウントを失ったら負け。
それに、運動神経と反射神経とその場の空気を察知するアンテナの感度が必要。身体と精神力、両方とも鍛えておかなくちゃいけませんね。
そんなことを考えている折、息子の活動する金管バンド部で興味深い練習風景を見た。
今年の新曲の練習を始めたばかりで、まだまだ音程もリズムもおぼつかない子どもたちを相手に、顧問の先生は今がしごき時とばかり、ビシバシ練習をつける。特定のパートを取り出して吹かせるのみならず「○○君と☆☆ちゃんやってみて」と個人を指名するので、(ただしパートリーダーに相当する子たち。オケでいうなら「トッププルートだけ弾いてみて」に当たるかも)人ごとながら手厳しい!と見守ってた。
すると、先生は「これはトランペットとトロンボーンの勝負です。負けたほうがやり直し」とおっしゃる。主要なメロディ同士がぶつかる場所だった。勝負は音量+気合で決まる。
すると……。6年女子が担当するTbが5年生男子のTpを圧倒。
亀の甲より年の功か。 Tpの大将がしごかれる羽目になったのだった。
もちろん先生は伴奏パートにも目を光らせる。休符を間違える子がいれば、その子ができるようになるまで何度も繰り返し。
なんとも身に覚えがありすぎて、妙にヒリヒリする練習風景。
でも、子どもたちは生き生きとしてましたよー。
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