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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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本物の音・フェイクの音

昨日は娘のピアノ発表会。
おかげで今月は、レッスン回数が増えるわ、本番用の衣装の準備をしなくちゃいけないわで、いろいろ走り回った。それもこれも晴れ舞台のため。

発表会に出るのは4年ぶり。2年に一度の開催だけども、一昨年は自分のオケの本番と重なっていたのでお休みさせた。その代わりといっては何だが、毎年開催されるエレクトーンフェスティバルには出ている。

しかし、賞がもらえるエレクトーンフェスティバルと違い、発表会は本当に舞台を借りて練習の成果を披露するだけのもの。無料公開だし、演奏のレベルもまぁそれなりに……という感じ。もちろん年齢が上がるに連れ、聴きごたえのある曲になる。例えば、中学生だとドビュッシーのアラベスクやショパンのノクターン。もう少し年齢が上がるとチャイコのメドレーとか、ガーシュインの「3つのプレリュード」とか。

ちなみにうちのお嬢さんが弾いたのはギロックの「雨の日のふんすい」。フランス風味全開で、印象派の絵を見ているようなきれいな曲。絵のような美しい演奏ができたかどうかというと……やっぱり中学生レベルの絵かな。それでも奮闘したことには違いない。

ピアノのほかにエレクトーンでの発表もある。エレクトーンはシンセサイザーのごとく、ボタンひとつで音色が変ったり、リズムを打ってくれたり、一人でいろいろな効果音が出せるから、映画音楽をコピーするのもお手の物。
それに比べてピアノは音色が一種類だし、すべての音は自分の手で弾かなくてはいけないしで、エレクトーンに比べると素朴な感じさえする。
ところが、そばで聞いていて、身体にずんずん響くのはピアノの音だ。弦やピアノ全体の振動が空気に乗って伝わってくるせいだろう。生演奏の醍醐味だ。
エレクトーンはどんなにベースの音が激しくなっても、アンプやスピーカーを通すので、どうしても音が軽くなってしまう。ああ、電気信号だなと思う。

だからエレクトーンはイマイチだなんて言うつもりはない。逆にすごく面白い楽器だと思う。特にガジェットをいじるのが好きなタイプの子には。
それに今の世の中、音楽を聞くといえば、それはほとんどが電気信号に変換された音だ。CDをデッキにセットすれば、ピアノだってオーケストラだって人の声だってスピーカーの振動に変換されてしまう。いくら音質がよくても、それはやっぱりフェイクの音だ。
今の時代は、フェイクの音で成り立つ音楽に囲まれて生活しているんだな。
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