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びおら弾きの微妙にズレた日々

生演奏の醍醐味

近くの陶磁器資料館で、今日・明日とロビーコンサート開催という情報を入手したので、半ば強引に娘を連れて出かける。正午から1時間のミニコンサートで、プログラムは次のとおり。演奏は県立芸大の院生による。

ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調 作品64-5「ひばり」
ベートーベン:弦楽四重奏曲 ヘ長調 作品59-1「ラズモフスキー」

「ひばり」。懐かしいなぁ。去年の今ごろ練習してたぞ。練習してもやはり天高く舞い上がれないひばりだったような気がする。どうしたら舞い上がれたのかと、つい必死で観察してしまった。が、途中でそれはどうでもよくなってしまい、純粋に楽しくスリリングな響きを味わったのだった。
昔のヨーロッパの貴族は食事時にお抱え楽団を呼んで演奏させたというけれど、毎日のようにこんな響きに触れられるなんて、なんという贅沢。特にハイドンを召し抱えたエステルハージ候!
ラズモフスキーは、まともに聞いたのは初めて。全体的に明るく快活な雰囲気の曲だったが、ボリューム感に圧倒された。
音符の密度が濃い上に長い。交響曲でいえば「英雄」と同じ時期に作られたというので、曲の長さ(特に展開部が長いのなんのって)や終わりそうで終わらないフィナーレには非常に納得がいった。
たぶん、この曲は交響曲1曲を弾くのと同じだけの体力が必要じゃないだろうか。

それにしても生演奏はいい。調和のとれた空気の振動が、電気信号に頼らず、直接自分の身体に伝わってくるのだから。
演奏していた県芸の院生さんたちは、ほとんどプロの腕前なので、音程が気持ちよく合っているのは言わずもがな。互いの呼吸もきちんと合っていて、最初は音によそよそしさが混じっていたのが、曲が進むに連れヒートアップしていくのがよくわかった。
それに、視覚的効果は大きいね。どの楽器同士が掛け合いをしていて、どの楽器がタッグを組んでいるのかわかりやすい。難しそうな場所や聞かせどころは一目瞭然。

うん、また室内楽をやりたくなってきた。1月にNフィルで団内演奏会があるのだけど、だれかカルテット組んでくれないかな。
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