マイミクさんに声をかけていただき、岡崎リコーダー祭りを聴きに行ってきた→
★リコーダーを愛して演奏する人ならプロ・アマ問わず参加できるという、とても楽しそうな企画で、弦楽器でも同じような企画はないものだろうかと思ったけど、それをやったら、プロとアマの力の違いが大きすぎてお客さんがつらいかもしれないと思い直した。
会場は小さ目だけどもきちんとした演奏用のホールで、ステージと客席がとても近い。
また、残響の残り具合がたっぷり目で、バスやテナーが豊かに響いていたけど、音の通るソプラノリコーダーでは響きがちょっと飽和していたかもしれない。でも、ここで室内楽の演奏会はぴったりだろうなぁ。
リコーダーの演奏会は初めてで、まず本格的なリコーダーの音と姿にへぇ…。生のバスリコーダーを初めて目にして、やっぱりへぇ…! 上手い人の豊かな身振りを見てさすが! 笛が、身体の一部みたいになっているのだ。
気になったのが、長く伸ばしたリコーダーの音が、消える直前にふっとピッチが下がること。わざとそうしている場合もあったようだが、どうも楽器の特性のようだ。あとは、音に濁りがない。弦楽器とかだと、ガリ、とかギシ、とか、どうしても雑音に近い成分が混じる(それは味わいの一種になる)んだけどね。
そして、吹く人によって音のまろやかさが全然ちがう。楽器の素材やメーカーによって音色が違うのは当然としても、やはり多少なりとも人となりは立ち現れるわけで、音色と演奏している人の顔を結びつけてあれこれ想像するのは楽しかったな(趣味が悪いですかねぇ)
前半がアマチュアグループの演奏、後半がプロによるカルテット編成での演奏。アマチュアの人たちも上手かったし(音程が完璧なグループもあった)それぞれに個性があって面白かったけど、プロの人たちはさらに上手い……というか、洗練された演奏をしていた。
アマチュアとの一番の違いは、音程でも指の回り具合でもなく、表現力。音楽の構造を理解し、どこを強調するか、誰が表に立ち、誰が支え役にまわるかをきちんとわかった上で吹いているので、聞く方にとっては音楽がわかりやすく聞きやすい。……おかげで睡魔が忍び寄ってきて、何度も舟をこいでしまったけど。(#-_-#)
洗練される前の個性やどこかとがった味わい、雑味のようなものは、やっぱりアマチュアの特権かな。
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COMMENT
無題
お菓子おいしくいただきます!
記事読ませていただきました。
さすがに弦の人は耳がいいですね。
自分たちは楽器の特性に慣れてしまっていて、読んではっとすることが多かったです。
リコーダーは倍音が豊かで差音が他の楽器に比べ響きやすいのだそうです。
自分たちも吹いている間耳元でぶんぶん鳴っているのを感じてました。
あのプロの皆さんのカルテットはあのイベントの為の即席結成だったそうです。
プロもアマも、人様の演奏は勉強になります。
音が綺麗でまとまっているだけでは聴かせる演奏にはならないなあ、とか。
強弱のつけにくい楽器でもこれだけ表現できるんだ、とか。
普段はもっと大きい楽器を吹いているので、移動が楽だったのも嬉しいイベントでありました。
またお会いできますように!
Re:無題
一度は、笛を吹く猫田さんの姿を拝みたいなぁと思っていたので、嬉しかったです。
お土産は荷物になるかもしれないと思いつつ、食べ物ならすぐに消費できていいのではないかということで、ほんの気持ちです。いちおう、ドイツで修行したというケーキ屋さんの品です。
>リコーダーは倍音が豊かで差音が他の楽器に比べ響きやすいのだそうです。
なるほど、それで、あの澄んだまろやかな音色が生まれるわけですね。
強弱がつけにくそうだなあ、というのは見ていてわかりました。息の量が変わると、音質が悪くなったりピッチがゆれたりしますものね。だからこそ、みなさん色々工夫されてるなぁと、感心していました。
私としては、初めて見るバス管に非常な魅力を感じました。形も格好いいし、決して耳につく音ではありませんが、音域が低いせいか、身体全体で存在を感知する音でした。
バス管といっても、何種類かサイズ違いがあると聞いていましたが、あれでまだ小さい方なんですよね。バス管を鳴らすには、それなりに息の量が必要だと思うのですが、それを操る猫田さんの肺活量は相当なものとお見受けします。
今度お会いすることがあったら、ゆっくりお話しできる時間がとれるといいですね。