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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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見る音楽と聴く絵画

B00000HYAWVeress: Hommage a Paul Klee, Concerto, Csardas / Holliger, Schiff
Sandor Veress Andras Schiff
Elektra / Wea 1999-01-19

by G-Tools


クレーがらみでもうひとつ。
ヴェレシュというハンガリーの作曲家が、クレーの絵画からインスピレーションを得て「パウル・クレーへのオマージュ―台のピアノとオーケストラのためのファンタジー」という作品を書いた。それが収まっているのがこのCD。
これは偶然中古屋で見つけたもの。コミックやゲーム主体の店の片隅にごくごく小さなクラシックCDのコーナーがあって、そこで掘り出した。実にラッキーな買い物だった。

ヴェレシュは1907年ハンガリーに生まれ、第二次世界大戦後スイスへ亡命し、そこでひっそりと亡くなった現代作曲家で、業績の割りにあまり有名ではないらしい。(「らしい」というのは管理人が現代作曲家に疎いため)スイスでクレーの絵に出会った彼は、芸術的に大きな刺激を受け、オマージュを作曲した。

クレーがスイス生まれで、一度はドイツで活動したもののナチスに追われてスイスに舞い戻ったので、土地が結んだ縁というのもあるだろうし、クレーの絵自体に音楽が内包されている(と感じる)ので、ヴェレシュでなくてもいずれは誰かがこういう試みをしただろう。

ヴァレシュはウェーベルンの曲を研究するなど、筋金入り(?)の現代作曲家だったので、このオマージュもいろいろ難しい理論に基づいて書かれている。が、理屈ぬきで聞いても鮮やかにクレーの絵が浮かんでくる。絵そのものが見えるわけではないが、クレーの絵から受ける印象と同じものを感じるのだ。

見る音楽に聴く絵画か。面白いな。
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