今月の4日に封切りされた邦画「四日間の奇跡」の原作を読み終えたところ。
左手の薬指を失った元ピアニストの青年と、彼の保護を受けながら養護施設などをまわってピアノの演奏をする少女が登場する話なので、必然的にピアノ曲がたくさん出てくる。
(本そのものの感想については、別の場所で)
一番軸になるのがベートーベン。次がショパン。たまにリストやシューマンなど。
最も盛り上がるラスト付近、作品のテーマを語る大切なシーンで使われるのが、いわゆる「月光」ソナタ。
このソナタの主題に使われている動機は、かの英雄交響曲の第二楽章、つまり葬送行進曲と同じだが、この作者ならそれを知った上で使っていそう。もし知らなくても直感で同じにおいをかぎつけるのは簡単だ。
読み終えてからずっと、一楽章の冒頭部分が頭の中で鳴り続けて止まらない。
確か持っていたはず、とカセットテープやCDのラックを探したが、出てきたのはワルトシュタインと熱情と告別だけ。おかしいな。
この分だと音源を求めて明日あたり、CDショップをうろつきそううだ。
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