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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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付け焼刃

数日前から蝉が鳴き始めた。
始めに気づいたのはジージーと鳴く、おなじみのアブラゼミ。
それから二日ほど遅れてカナカナカナ…と鳴くヒグラシ。
梅雨明けも近いな。

……と、のんきに蝉の声に耳を傾けている場合ではない。
本番がとうとう明後日にせまってきた。明日の夜はリハーサル。
もう後がないので、今週は気合いを入れて練習しているが、すると日ごろの練習不足が如実に反映されて、左腕の付け根から脇腹の間と、背中が痛い。
普段から弾き込んで、筋肉がついていれば問題ないのだけど、本番直前になってあわてて大量に弾くからこうなる。(ただ、左胸から脇にかけては手術で切った跡がうずいているのでは、という気もする)
おかげでメンコンと田園の1~3楽章はクリア。あとは……? どうか聞かないで。
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やっと懐かしいひびきが

ついに本番まであと一週間をきった。先週末も土日連続で練習。
練習終了一時間前に左手親指の付け根がピシッと来て冷や汗をかいたが、(腱鞘炎の前科があるので)、その後腫れることはなくて一安心。右腕は、適当に力を抜いて刻んでいたので大丈夫。本気で「嵐」の楽章を刻むのは本番の時だけでいい。

人数が揃ったせいか、先週絞られたのが効いたのか、今回の練習でようやくオーケストラとしてまとまってきたような気がする。
指揮者氏の機嫌はすっかり元に戻り、和やかな雰囲気で練習は進んだ。
自分的にも、この一週間まじめにさらえば本番に間に合いそうだと、目処は付いたし。ただし、まじめにやれば、という条件つきだから油断はできない。

オケがまとまってくる、つまり各パートが自分の立ち位置を認識しながら弾けるようになると、自分も断然弾きやすくなる。リズムも合わせやすいし、ダイナミクスもつけやすい。何より、弾いていてすごく気分がいい。
すごく感覚的な例えだけど、濁り水の中をわけもわからず泳いでいたのが、不意に澄んだ水の中に出て、魚や水草を観賞しながら泳げる感じ。

自分の音が確実にオーケストラの一部になっていることを感じつつ、やっとこのオーケストラ本来の音が戻ってきたと思った。
この音が好きだから、多少遠くても通っているんだよ。

古きよきファンタジア

なんでいきなりファンタジア(ディズニーの、2000年版でない古い方)かというと、この作品の中で「田園」がまるまる一曲アニメ化されているからだ。

舞台はギリシャ神話の世界。半神半獣の若きケンタウルスたちが、連れ合いを見いだすべくパーティに繰り出すところ。のどかで美しいオリンピアの世界、葡萄酒とともにバッカスとパンが登場し、空の上では、気まぐれを起こしたゼウスが雷をもてあそんだかと思うと、再び午睡に戻る。最後はひと組のケンタウルスたちが結ばれてめでたし、めでたしで終わる。

これだけの話が、田園という曲にのって繰り広げられる。カット編集なし、もちろん台詞もなし、そしてまるっと40分近くにわたり、映像と音楽のみで物語が繰り広げられる。
これはすごいと思った。もともと曲もすばらしいのだが、それに正面から張り合うディズニーの気概に恐れ入った。

ほかにも、バッハ「トッカータとフーガ」、デュカス「魔法使いの弟子」(←魔法使いの弟子に扮したミッキーの姿は有名すぎるほど)、チャイコフスキー「くるみ割り人形」、ポンキェッリ「時の踊り」、ストラヴィンスキー「春の祭典」、ムソルグスキー「はげ山の一夜」、シューベルトの「アヴェマリア」があって、どれも見事に音楽と映像が合っているなあと感心して見ていた。

アニメ技術のすばらしさは言うもでもない。手書きセルの時代に、どうやって水の透明感や優雅な金魚の動きを出したのか。かの漫画の神様が憧れて止まなかったというのもわかる気がする。

1940年に発表されたこの作品は、当時かなり衝撃的だったらしい。新しもの好きなうちの父も、その存在を知るとさっそくサントラを買いに行ったようだ。(実際に映像を見たかどうかはわからない) 証拠品として、実家にはFANTASIAのLPがある。

それから○十年たち、行きつけのビデオレンタル店に入った私は、安売りワゴンの中にファンタジアを見つけた。980円だった。
さっそく買って帰り、まだ3才だった娘に何度も見せたものである。

のしイカにされた気分(副題:おたけび)

土日連続練習の二日目。
前夜のピリピリした雰囲気は変わらない。

さすがに今日はチェロがいた。4人もそろっているのを見るのは、今回の練習で初めてかも知れない。
それでも指揮者氏は、まだまだご不満のよう。
「ぼくが来る日には必ず全員そろっているよう、お願いしたじゃありませんか」
と、インスペクターはじめ、出席しているチェロのメンバーに不機嫌をぶつける。
もちろん、いない人に向かって叫ぶわけにもいかないからね。

基本的に、指揮者の練習にはすべて必ず出席するのが当たり前ではあるが、何というか、これは練習日程の設定にまず問題があると思う。
6月は指揮者氏の都合でまったく来れず、本番3週間前になってから土日連続の練習が二週続いてあり、次の週末が前日リハーサルと本番。
一応回数だけは4回あることになっているが、社会人として、週末をまるまる趣味のオーケストラに使うのは、まず無理である。土曜日だって仕事のある人は多いし、そうでなくても、週末にまったく家族サービスができないお父さん(もしくは母)には、家族からクレームがつきそうなものだ。
いくら3年契約の3年目とはいえ、こんな無茶な日程を組まされるよりは、もっと予定にゆとりのある指揮者を選んだ方が良かったのではとさえ思う。

そして指揮者氏の二つ目の憂鬱が、「前に言ったことが出来ていない」
これは、個人の練習によるところが半分、あとは練習システムの問題が半分と見た。
だって、指揮者があらかじめ指摘した問題点が、確実にトレーナーに伝わっていない。欠席した団員にも伝わっていない。
どこのリンクをつなげたらうまく機能するのかは、新参者の自分には分かりかねるが、でも言うだけ言う。

そして指揮者自らピリピリしたオーラを振りまきながら、しかも「このオケどうしようもないなあ」という空気を隠せないまま「リラックスして弾け」はないと思うんだけど。
もちろん、こっちに責任はあるのは分かっているが、その辺は割り切ってくれないと、お互いのために良くないのでは?

ピーンチ!

あと二週間で本番というオーケストラ、昨日は午後6時~9時の練習で、帰ってきたら10時を回っていました。
今日は午後1時~6時です。午前中に家の片づけと夕食の支度をすませ、子どもたちにおやつと退屈しのぎを持たせ、練習場まで連れて行かねばなりません。二日間連続はきついものがありますが、そんなことより。

指揮者のご機嫌が大変よろしくない。

なんたって、昨晩はチェロが一人もいない。
メンデルスゾーンのVnコンチェルトをやれば、代弾き(本番ソリストの代わりに弾く練習用ソリスト)は上手くないし、オケも(日ごろの練習不足がたたって)バラバラだし。
日ごろ、のほほんとしている(ように見える)ビオラトップのYさんも、さすがに顔色変わってました。

今日はこのピンチを乗り切れるのか。

今月のつぶやき

ネタは切れてからが勝負です

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