デンマークの国民的作曲家といわれるカール・ニールセン。シベリウスと同じ年に生まれ、ほとんど同時期に活動したにもかかわらず、日本での知名度は今ひとつ。もちろん交響曲第四番「不滅(消しがたきもの)」や交響曲第五番は有名だし人気のある曲だけれども、交響曲二番ともなると、かなりマイナー。
何の縁があってか、その交響曲第二番を今回の演奏会で弾くことになり、しかも何の因果かトップまで勤めることになった。
初めて曲を聴いたときは「現代曲くさくなくて、雄大だしいい感じやん♪」と喜んでいたが、楽譜を見たら目が点になった。♭や♯がやたらに多い。微妙な転調は多いし、一つの楽章の中で2拍子と3拍子がくるくる入れ替わる。なぜこんなに面倒な譜面なのか。(そりゃシベリウスだって凶悪な譜面だけども)
さらに「四つの気質」というコンセプトは確かに分かりやすいけれども、この交響曲は標題音楽のように見えて実はそうではないという。あれこれ疑問がわいてきたので、ちょこっと自分なりに調べてみた。