↓の、生で聴く「のだめ」演奏会に出るかもしれないというので、さっそく本家のコミックを買ってきて読んだ。全部そろえてから「やられたー!」と叫ぶのもイヤなので、味見代わりに最初の4巻を。
舞台は某音楽大学。主人公は、諸事情のため、日本を離れられない天才音楽家(の卵)、千秋。(←これ、名字です)
ピアノ科の教授とケンカして回された先が、落ちこぼれ専科の教授のところ。そこで彼はめちゃくちゃな弾きかたをするくせになぜか上手い「のだめ」(野田恵の略らしい)と出会う。すると、次々にひと癖もふた癖もある音楽家の卵たちと関わる羽目になり、極めつけは、ただもうろくしているのか、天才すぎて向こうの世界にいっちゃったのかよくわからないマエストロとの出会い。
彼らの面倒を見ながら、千秋自身も自由な感性が目覚めていくという、とりあえずそんな話。
舞台が音大だから、自然と音楽用語もたくさん飛び交うわけだが、用語については、丁寧に枠外で解説をつけている。「ピアノ=弱く、小さくの意」なんて感じで。読者はあくまで一般人だからね。
音楽話とおなじくらい色恋に比重を置いた話になっているのは、やっぱり読者に受けるかどうかを意識しているからだろうな。そのせいか、ちょっと話が薄くなっている気がするけど。
ヒロインとなるべき「のだめ」が相当むちゃくちゃな性格で、楽譜はまともに読めない、生活能力はない、ピアノと千秋にしか興味がないというすごさ。
そんな彼女が真剣に弾いたときのピアノは「うまい」のだ。本物の音楽家なら思わず振り向いてしまうぐらい。千秋によると、わくわくするような、楽しい気持ちにさせてくれるらしい。
のだめはちょっと横においといて、もう一つ大事なのが「Sオケ」。音大に赴任してきた例のマエストロが個人的趣味とか言って、個人的に人選をして作ってしまった学生オーケストラ。その人選は、優秀な生徒ではなくむしろ落ちこぼれを集めたような感じ。言い換えると個性は豊かだが、正規の表現方法が苦手。このSオケの指揮者が千秋。ほとんどじゃじゃ馬ならしですな。
努力家で真面目でお堅い千秋が、のだめやSオケに出会って、いかに自分の才能を磨いてゆくか、そこが本筋でしょう。
てことで、今のところ、千秋がラフマニノフのPコン2番を弾くところまでしか読み進んでいない。ブラ1はいつ出てくるんじゃ。 続きを買ってこなくては。(ちなみに、近所の中古本屋では、のだめを1冊200円で買い取ってくれるらしい)
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