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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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春とクロイツェル

先日、レンタルビデオ店で子供用のビデオを借りたついでにクラシックCDをレンタル。

春が近いから、というわけでもないが、ベートーベンのVnソナタ「スプリング」と「クロイツェル」が入ったものをレンタルした。

パソコンのCDドライブに入れ、イヤホンをつないでガンガン聴いている。
モニター付属のスピーカーでは、どうしようもなくしょぼい音しかでないので、イヤホンの方がよっぽどまし。
ソナタや室内楽を聴く分には悪くない。さすがにダイナミクスの激しいオーケストラを聴こうという気にはならないが。

クロイツェルは本当にしい。
バイオリンとピアノが互角に張り合っているところがとても好きだ。
バイオリンソナタというと、バイオリンが主役でピアノは伴奏というイメージがあるけれど、決してそうではない。
特にベートーベンの場合はそうだ。
二つの楽器がまったく対等の立場で、ある時は対立し、あるときは同調しつつ、音楽をつむいでゆく。規模は小さいが、交響曲を聴いているような面白さがある。
また、見方を変えれば、二人の人間が語り合っているようなおもむきもある。
トルストイが、この曲に刺激されて同名の小説を書いているが、それもなるほどと思う。
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スケートとS&G

ケーブルTVでスポーツ専用チャンネルを見ていたら、プロのスケーターによるショーが行われていた。
演技が美しいのはもちろんだが、偶然流れてきたサイモン&ガーファンクルの音楽で画面に釘づけ。
「アメリカ」を懐かしく聞いていたら、次に「明日に架ける橋」のイントロが流れてきて、ああ大好きな曲だと喜んで画面を見ていたら、なんとアート・ガーファンクルの姿が!
生演奏をバックに滑るとはなんて贅沢なと思いつつ、スケート演技に見入った。

アートもずいぶん年をとったなあ。かつての声とはずいぶん違う。あの美しい高音も出しづらいのか、ところどころ音を下げて歌っていた。
だが、サビの部分はさすがに昔のまま、迫力満点で歌ってくれた。とくにラストの一節はオーラが漂っていたくらい。これだから生の歌はいい。

美しい演技と歌が終わったら、アンコール風に「59番街橋の歌」
これはCDを流していたけれど、肩ひじ張らない、軽めのこの歌もお気に入り。半分ぐらいは空で歌える。
「明日に架ける橋」は高校生の頃、全曲暗記に挑戦して、今でも歌詞の8割は覚えている。
(メロディは一度覚えたら忘れません)

そもそも、大学に行って英語の勉強をしようと思ったきっかけがS&Gだったりするのだ。

悲恋歌(エレジー)

日常の雑事をすませて、やっと落ち着けるこの時間、ひっそりとビオラの奏でるエレジーに耳を傾ける。

Kim Kashkashian のビオラによるエレジー集。
ブリテンや、グラズノフなど、主に近現代の作曲家による小品が納められている。
曲と同じくらい気に入っているのがジャケットデザイン。
白いキャンバスの真ん中に、上から下へと雨だれのように流れる傷がひとすじ。
それだけ。
でも、恋の傷ってまさにこんなイメージ。
ここのライフログに載せようとしたら、悲しいかな、画像データがなかった。

甘すぎないビオラの音は、失った恋を歌うのにぴったり。
人の声に近い音で流れるメロディは、言葉を持たない歌のようで、すっと心に寄り添う感じがする。

そういえば、このCDは遙か昔に、誕生日のプレゼントとしてもらったものだった。
あまり関係ないけど、クリムトの「接吻」の1000ピースパズルも、やはり誕生日にもらったことがある。
これには後で変なエピソードがくっつくのだけど、それはいつかまた。

音楽療法?

先日、娘が足の骨を折って、ずっと家のリビングで寝ている。
折った当初はひどく痛がるので、気晴らしに、といろいろ音楽をかけてみた。
結局わかったのは、テレビにはかなわないということ。
彼女にはまだクラシックの良さが分からないのね。
今もびよらのCDをかけていたら、「リモコン取って」と来た。
せっかく手に入れた新しいCDなのにゆっくり聴けるのはいつのことやら。

そうだ、生びよらをまだ聴かせてない!
(よけいに具合が悪くなるからやめなさい)

バイク乗りの人間国宝

たまたま「ソロモンの王宮」の再放送を見ていて、非常に興味深い内容に出会った。
能楽囃子、大鼓(おおつづみ)の奏者である大倉正之助のドキュメントだった。


音楽の源をたどってゆくと打楽器にたどりつく。

真冬の海辺で演奏された音、樹齢二千年を超す神木の前で演奏された音。
自然と響き合うために奏でられた音とは、これがそうなのかと感じ入った。

太鼓の音は神に近く、弦楽器の音は人間寄りなんだと思い知った次第。

神に近い音と言えば笛もそうだ。
「石笛(いわぶえ)」というのがあって、それは様々な要因で自然に穴の開いた石を楽器として使う。石笛の音は神を呼ぶと言われていて、みだりに奏でることはできないという。
こちらに詳しい紹介あり→

うーん、本当に大切なことは言葉で伝えられないなあ。

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