忍者ブログ

びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

新美南吉の里めぐり



 休みの日を利用して、半田市にある新美南吉記念館へ行ってきた。なんといっても今年は生誕100周年祭。
 最寄り駅は名鉄河和線の半田口駅だけども、無人駅で普通列車しか止まらないし、歩いて15分くらいかかるのでちょっと不便なので、名鉄知多半田駅で降り、駅前の観光協会で自転車をレンタルして寄り道しながら行くことになった。(写真は酒の文化館)



 まずはミツカン酢本社の近くにある「魚太郎」という和食バイキングのお店でランチ。各種お魚満載の日替わりランチ+コーヒー&お酢ドリンク飲み放題+お惣菜バイキングで1500円。休日の贅沢ランチとしてはよい値段。
 静かな運河のほとりを回って、次に向かったのが「國盛」で有名な中埜酒造の「酒の文化館」。ここは要予約で、ガイド付き見学ができるのだが、昼の12時から1時まではガイド無しの自由見学ができたので、ささっと入って酒造りの歴史を見学。何に驚いたかって、酒造用タライや木桶の大きさ。ヘタすればお風呂どころかダイビングの練習ができるんじゃないかという大きさで、これを作る桶職人の技術にもこっそり感嘆。
 お土産コーナーでは試飲ができたけれども、この時はアルコールなしの甘酒だった。よく冷やしてあって美味しい。夏バテ防止になると以前に聞いたことがあったので、これからのために1本購入。凍らせても美味しいらしい。
 次は2キロ先の新美南吉記念館へ。地図を頼りに、古い町並みを横目で見つつ、市内を走る。暑い。
PR

今回も打楽器センターはやってくれました

昨日は長久手フィルハーモニー第19回定期演奏会@文化の家森のホールにお邪魔してきた。

今回のプログラムは…

ボロディン 歌劇「イーゴリ公」序曲
コダーイ 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
ドボルザーク 交響曲第7番

指揮 今村能

できてから13年のアマチュアオケで、毎年じわじわと力をつけてきているのがわかる。
今回も色々楽しませていだいた。
対向配置だとか、ひな壇最後列に陣取った打楽器センターだとか。何より目立ったのは「ハーリ・ヤーノシュ」で登場したツィンバロン。
(ツィンバロンって?→)



大地とともに生きる人々

市内の文化センターで自主上映会があり、なんとなく興味を惹かれたので見に行ってきた。

東ティモールに生きる人々を描いたドキュメンタリー映画「canta! timor」→

東ティモールというのは、インドネシアの隣国で長らくポルトガルの植民地であり、ポルトガルが手を引いたのと同時に独立するはずだったのがインドネシアから激しい侵攻を受けて実質的に支配されてしまった地域だ。その後完全に独立するまで24年の歳月がかかり、国民の3分の1以上の命が失われた。さらに国際世論がインドネシアを非難する中、日本とアメリカは依然としてインドネシアを支援し続けた。また、紛争が続く間、インドネシアは巧みに情報操作して、虐殺ができるだけ外の世界に漏れないようにしてきた。このドキュメンタリーも、取材には日テレのスタッフが同行して、一度はテレビ放映されるはずだったのが中止になったという。これが予備知識。

その他映画に関する詳細は公式サイトに飛べばわかるので省略。東ティモール紛争についてもwikiに詳しく載っているので、ここでは詳しく語らない。

「幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語」

いちおう読書記録ですが、なにしろテーマがヴィオラ族の楽器なので、迷うヒマもなくこちらのブログに載せます。
あるヴィオラ奏者が幻の楽器、ヴィオラ・アルタと出会い、そのルーツを求めてヨーロッパを旅する話。ワーグナーに気に入られたというその楽器は近代の発明品であるにもかかわらず、非常に資料が少ないのだが、良い出会いと必然とでもいうべき偶然に支えられ、秘密のベールが少しずつはがされてゆく。

確かに「ヴィオラ・アルタ」という楽器は非常に認知度が低い。以前ヴィオラ族の楽器について調べたことがあるが、ヴィオラ・ダ・ガンバやヴィオラ・ダモーレに遭遇しても、アルタの名は見たことがなかった。

ヴィオラ・アルタとは何者か。一言で言えば音を五度下げたバイオリンである。それなら現在のびよらと同じじゃないかという話になるが、実はかなり違う。というのも、バイオリンはAの音が一番よく響くように設計されており、その寸法はすべて決まっている。もしヴィオラで同じ事をすると、つまり五度下げた音程でよく響くように設計すると、サイズはバイオリンの1.5倍になってしまい、肩で支えて弾くには無理な大きさになってしまう。それゆえ、ヴィオラは音の響きを少々犠牲にしてあるべきサイズよりも小さく造られているし、試行錯誤があるのか、作り手によってサイズがまちまちだ。(だから人のビオラはすぐには弾きこなせない) そしてこのサイズの半端さが、ヴィオラ独特の鬱屈した音色を生み出す。

ヴィオラ・アルタというのは、文字通りバイオリンをそのまま大きくした上でC線(バイオリンの最低音、Gより五度低い)を付け足した楽器だ。ドイツの音楽学者、ヘルマン・リッター氏が美しい響きを追求し、すみずみまで計算しつくして作り上げた。指板+糸倉+渦巻きの長さはきっかり43.51センチ、裏板の長さが47センチ。ちなみに普通のヴィオラは裏板の長さが40センチ前後で、バイオリンは35.5センチだからほんとにでかい。さすがにバイオリンの1.5倍とはまでいかないが、響きの美しさを十分に活かすためのバランスで作られている。
常識はずれな大きさで取り回しが大変な反面、著者の平野氏によれば、その音色は非常にクリアで外に広がる音だなのという。ヴィオラ特有のこもったような音色ではなく、パイプオルガンに似た純粋でベルカントな響きがするそうだ。だからこれはヴィオラの改良版と言うよりは、すでに別物の楽器だ。

この垢抜けた音色はワーグナーを喜ばせ、ワーグナーの影響下にあった他の作曲家たちの創作意欲も刺激した。例えば、現在ではヴィオラ用のソロ曲として有名なリストの「忘れられたロマンス」。これはもともとヴィオラ・アルタを発明したリッター教授に献呈された曲だし、また、リヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」の第一ヴィオラのパートでは、通常のビオラでは出せない高音が頻出し、結果、バイオリンとヴィオラを持ち替えながら弾くという、あり得ない事態が起きているが、これはヴィオラ・アルタで弾くことを前提として作られたためらしい。

ではなぜ一世を風靡したかに見えるヴィオラ・アルタが今ではすっかり忘れ去られてしまったのか。

景色を作るということ




ゴールデンウィークが始まったばかりの本日は、家族で多治見まで軽くドライブ。
オトナの隠れ家的なスポットがあるというので出かけた先が「アルティスト・ヴィラージュ」。
開発されたばかりで看板も案内もほとんどなく、ホームページに載っていた地図を頼りに辿り着いたが、ごくごく普通に山の中にぼつんと、レストラン・カフェ・ギャラリー・工房がある状態(今後拡充してゆく予定ではあるらしい)。
GWで近くの国道は大渋滞だというのに、ここは閑散として静かな美しい佇まいを見せていた。新緑に囲まれ、虫が飛び交い、近くには不動明王の滝があるせいか、小川の水は非常に透き通っていた。


今月のつぶやき

ネタは切れてからが勝負です

☆CONTACT
→ littleghost703@gmail.com
※@を半角にしてください
☆Twitter→@O_bake
☆読書記録は別ブログO-bakeと読書とひとりごとでつけてます。そちらもよろしく。

ブログ内検索

アクセス解析

過去記事紹介

過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます
過去記事紹介・たまに読書ブログへとびます

Copyright ©  -- びおら弾きの微妙にズレた日々(再) --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]