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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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帰ってきたびよら

マイびらよが、晴れて戻ってきた。
弓の毛はぴかぴかだし、(まっさらなので、松ヤニがちっとものらない)、微妙に前傾してゆがんでいた駒がまっすぐ立っている。まずはそれが嬉しい。

それで、肝心の音はどうだ?
調整で魂柱の位置も直してもらうように頼んだので、どんな音になっているかドキドキしながら弾いてみる。

期待は裏切られず、音の響きが残るようになった。つまり弾き終わっても0.5秒くらいは残響があるのだ。
これまで、音を出し終わった瞬間に響きがぶちっと切れてしまい、ミュートを外しているのか確かめたくなるほど冴えない音だったのだ。これでピチカートもきれいにひびく。
あと、A線の音がびっくりするぐらい変わった。キンキンせずに落ち着いた響きがする。G線もきれいに鳴るし、ワンランク上達したような錯覚に襲われるほど。
なんと言うか、整体に行って骨のゆがみを直してもらった気分。実際それに近いことをやっているのだけど。
やっぱりメンテナンスは大事だな。

楽器を手入れしたんだから、あとは本当に腕前勝負だ。(>_<)
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びよら入院中

先週の金曜日、弓の壊れたびおらを持って楽器店へ。→★
バブルのころに作られ、今となっては閑古鳥が住み着いてしまったファッションビル(←懐かしいひびきだ)の一階に、目指す店はあった。
なんと、昔通っていた大学から歩いて20分強のところにある。学生時代にこの店があったらかなり重宝したことだろう。
自分がびおらを買った店は、学生オケの古い先輩が開いていた店で、行くと気安く迎えてくれたが、どうしたことか10年近く前になくなってしまった。U先輩とM先輩は、今ごろどこで何をされているのか。

店で現物を見てもらい、弓のネジ交換のほか、毛替え、本体の駒の修理及び調整を頼んだら、
「日数がかかりますが」といわれた。
それは予測の範囲内だったので、1週間の猶予を見てもらい、楽器を預けて帰ってきた。
昨日の練習が休みで助かった。

あとで電話がかかってきて、修理費用の見積もりが出た。全部合わせて1万円弱。意外と安くあがりそうだ。
受け取りに行くときが楽しみだ。

まさかこんなことになるとは

娘をピアノのレッスンに連れて行ったら、ある案内チラシを見つけた。
「高校生以上、高級ホテルのホールで開かれるフルコース付き演奏会への出演者を募集しています。(生徒の)お父さん、お母さんもいかがですか」
へぇー、と思って見ていると、さっそく先生に声をかけられた。
「どうですか」
「でも、ピアノ弾けませんから」
「ピアノでなくてもいいんですよ。ほら、チェロをお弾きになるとか」
「ビオラですけど」
「曲を選んでもらえたら、伴奏しますよ」
「ほ、本当ですか!」
この時点で心臓がパクパクいい出した。
ソロなんて、これまで経験したことない、でも弾きたい、弾きたい曲といえばあれに決まっている。これはチャンスか落とし穴か。
気づいたら「申し込み締め切りはいつですか」とたずねていた。
ちなみに演奏会は2月。
家に帰って、夕食をすませるとすぐに楽譜をあさる。人前で弾くとは夢にさえ思わなかったが、楽譜だけはある。
曲のレベルはピンからキリまであるので、手に負えそうなものを見繕う……というのは嘘で、本命はフォーレのシシリエンヌ。
それが弾けなかった場合に備えて保険となる曲を探したのだった。
いくつか第二候補の曲を見つけたので、実際に弾いてみようとびよらを取り出した。
緩めてあった弓の毛を張ろうとして弓の下端にあるネジをまわした。
どうもうまく回らない。数秒後、ぶちっと嫌な音がした。
ねじ山がねじ切れたらしい。
それきり、弓の毛は何をやってもたるんだままだった。
肝心なときに壊れるのが、いかにもびよらだ。
次にしたのは、楽器屋探し。
この際だから、ネジを取り替え、毛替えもして、本体の駒も取り替えてやるのさ。あ、ついでに調整も。要するにオーバーホールを頼むということだね

懐かしついでにバロックのこと

実家へ行ったおり、父のレコードを2枚ばかりくすね拝借してきた。
2枚とも、正真正銘のバロック音楽で、うち1枚は古楽器を使った演奏。
作曲者を見ると、テレマン、ヴィヴァルディ、C.P.E.バッハ(いわゆる音楽の父ではない方のバッハ)など、バロックの大御所ぞろい。
テレマンやC.P.E.バッハは、ビオラ弾きにとってはありがたい名前で、初級者でも弾けるビオラコンチェルトの作曲者だ。
相当古いレコードだが、状態は素晴らしく良く、我が家の中古プレーヤーにのせてもほとんどノイズがない。

曲が流れてくると、下のシベリウスよりさらに懐かしい。
幼いころに見たもの、感じたものがよみがえってくるというか。
思えば、自分が小学校に上がるくらいまで、父はよく夕食後にバロックとか古典派の音楽を鳴らしていた。
4~5才だった私は、そういった曲をBGMにしながら風呂に入り、パジャマに着替えて、2段ベッドのはしごを上り、眠りについたような気がする。
あまりに昔のことで鮮明には覚えていないが、音を聞くと、当時の空気が思い出される。

で、バロックって何も考えないで聞くと本当にBGMでしかないのだけど、いざ演奏する側にたって聞いて見ると、とても楽しい。というのも、バロック時代の曲は演奏者が作曲家を兼ねているケースが多かったようなので、まずは演奏して楽しめる曲が作られていったのではないかと思われる。
そして、一応作曲形式や譜面はあるものの、かなり演奏者のアドリブがきいたようでもある。楽器もいろいろなサイズやタイプのものが作られ試されたらしい。
その辺はすごく興味があるので、いずれ調べてみたいと思う。

シベリウスは冬

少々気が早いが、次の定演で演奏するシベリウスの交響曲第2番を聞いてみた。
学生のころに買ったアシュケナージ指揮のCDがあったので、ほこりを払って引っ張り出す。

懐かしい。

それ以上にスケールの大きさに圧倒された。

この曲を聴いていると、まるで絵やフィルムを見ているような気分になる。
大雪原の中をとぼとぼ歩く人の影とか、雄大な山々とどこまでも青い湖とか、そんな景色が見えるような気がする。
あるいは、火のそばで暖を取りながら昔話に耳を傾ける子どもの姿。

シベリウスは、北欧神話や伝説をモチーフに沢山の曲を書いているので、もしかすると子どものころから、数々の伝説を聞いては想像を膨らましていたのではないだろうか。
暗く長い冬が毎年訪れる北の地方では、家に閉じ込められる冬の間は、物語をつむぎ出す格好の時期だったらしい。逆にそうでもしないと、精神的にもたないそうだ。

ということで、シベリウスの曲には独特の世界があって、それが魅力的でもあり、演奏するときには非常に難しく感じるところでもある。

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