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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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耳虫その後(メタモルフォーゼン)

耳虫退治をすべく、R.シュトラウスのメタモルフォーゼンをたっぷり聴く。
好きな曲なので、バージョンはとりあえず3つある。

1.カラヤン-ベルリンフィル(1969年)
2.カラヤン-ベルリンフィル(1980年)
3.プレヴィン-ウィーンフィル(1986年)
(あと、シノーポリのも聴いてみたいような恐いような…)
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耳虫ってなんだ?

時々、何の前触れもなく頭の中がある曲に占領されることがある。
それはCMソングだったり、ラジオでしょっちゅう流れてくるポップスだったり、もちろんオケ曲の一節だったりもするのだけど、一度取り憑かれようものなら、延々同じフレーズが頭の中で回り続け、「誰か止めて~!」な状態になる。
そういうフレーズを「耳虫」というのだと、先日テレビでやっていた。

でも、ネットの検索に「耳虫」をかけてみても、そう言う意味での使用例はほとんど出てこない。
それもそのはず、ある現代芸術家が作り出した言葉なのだから。
残念ながら、どこの国のどんな名前の人なのか覚えていない。
でもこのネーミングは言い得て妙だと思う。

で、ここ数日の耳虫は、R.シュトラウスの「メタモルフォーゼン」なのだ。
独立した23の弦楽器パート(つまり23人の弦楽器奏者がいて、一人一パートの世界)で演奏されるこの曲は、第二次世界大戦で失われたドイツ文化に対する葬送曲であり、モチーフとして、ベートーベンの「英雄」の葬送行進曲が使われている。
葬送曲といっても公に依頼されて作られたものでなく、あくまでもシュトラウス本人が己の悲しみを表すために書いた曲である。
もとから好きな曲ではあるが、テーマが重いのと、あまりに大切にしているため、滅多に聴けるものではない。
それが不意に頭の中で繰り返し流れ始める。心当たりは何もないが、ひょっとすると意識の奥底で何かおこっているのかもしれない。

耳虫を退治するには、実際にその曲を聴くのが効果的。
ということで、メタモルを相手にいろいろ考えてみよう。

というわけで

ちょっと真面目に、丁寧にビオラをさらい始めた。
その気になると本当に細かいところまで気になる。
例えばいつも決まった場所で音程が合わないとか、弦を移るときに音が濁るとか、ほんの一瞬のことなんだけど、そういうところがきちんと弾けないと、全体を通して聞いたときにクリアに聞こえない。
ところが、その一瞬の濁りを取り除くには、指がとなりの弦に触れないように動かなければならず、そのためにはこれまた面倒な訓練がいる。
以前、ビオラの先生についていたとき、セブシック(という教則本)を使って、ちまちまと退屈な練習をした。同じような音型で、少しずつ指の開き方のパターンを変えながら、スムーズに正確な音程で音が出せるようにする。練習というより、指の訓練。正直言ってかなりつまらない練習だ。
もちろん習ったのはそういうことばかりではないけど、正確でクリアな音を出すためにはセブシックでの練習が、とても大切だったのだと今ごろ身に染みる。
運動選手で言えば、基礎体力作りにあたるんだろう。

びよらの音

普段、家で練習するときは、近所迷惑が気になるので、「サイレンサー」なるものを楽器に装着して弾いている。
すると多少は音が小さくなるのだが、音質も変わる。ずっと使っていると楽器の音にも影響が出ると聞いたこともあるし……。

久しぶりにサイレンサーを外して弾いてみた。
オケで練習するときは、まわりの音に紛れてしまい、自分がどんな音で弾いているかあまり気にならないし、聞こえないのだが、家で一人で弾いてみると、悲しいほどによくわかる。

もちろん楽器そのものが高級でないし、弦だって安いドミナントだ。
でも、あまりに響きが金属的すぎるし、ざらざしている。(T_T)
例えて言うなら、上手い人の音がビロードのような手触り(正確には耳触り?)だとすると、自分の音は南京袋の生地みたいなもの。

反省。 _| ̄|○

たぶん、この一年、「音程さえ合っていればいいや」みたいな態度で弾いていたのが祟ったらしい。
楽器は嘘をつかない。

売られた花嫁はどうしてそんなに駆け足なのか-2

昨日、改めて「売られた花嫁」序曲を聴いた。
やっぱり早いよ。(T_T)
ある程度弾いてから聴くと、その早さがいかに人間離れしているか身に染みて分かる。
クリーヴランド管弦楽団といえども、あまりの早さにやけくそになって弾いているかのように聞こえる。
しかし、この早さがコミカルな味を出しているのも事実で。
(こんなのアマオケに弾かせるなよー、と虚しく叫んでみる)
それで、いったい「売られた花嫁」とはどんなオペラなのかと調べてみた。

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