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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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田園にいる夢

本日は田園の2楽章をスコアリーディング。
スメタナとか違う意味で参った。

12/8拍子で、踊るにはゆっくりすぎるテンポ。なんと主役は中~低弦としか思えないメロディの重ね方。
それらしいメロディ、つまり歌える旋律は、もちろんバイオリンや木管が担当しているけれど、出番は多くない。むしろ、うねうねと続く中~低弦の分散和音の流れに合いの手を入れることが多いのである。
だから、スコアを追っていると、「え? 今主旋律を担当しているのはどこ? バイオリンじゃない、フルートでもクラリネットでもない……。はっ。まさかこの16分音符をうねうね弾いている弦楽器群(ビオラ含む)?」という場面に何度か遭遇する。
ベートーベン御大も恐ろしいことをやってくれるものだ。

その一方で、バイオリンのメロディにちょっかいを出すビオラの使い方がすごくお茶目だったりして、だから御大の曲を弾くのは好きなのさっ。

少々のどかすぎて退屈なこの楽章、ラストにびっくり箱みたいな仕掛けがある。
それまで恐ろしく形式的に進行してきたのが、楽章が終わる約10小節前あたりでいきなり鳥の声が現れるのだ。担当するのはもちろん木管だけど、それが本物っぽく聞こえるのが心憎い。
これが、うたた寝しているであろう聴衆を目覚めさせる仕掛けだとしたら、なんてお茶目なんだろう。目覚めた聴衆は、そこが自然豊かな田園地帯でなく、実は演奏ホールだったということに驚くかもしれない。
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スメタナって鬼かも

先日、はじめてスコア片手に「売られた花嫁」を聴いた。
なにしろvivacessimoだから早いことは早い。だが高速8ビートと思えば何とかついてゆけそう。あとは指さえ回れば……。

リズムは良しとして、驚いたのが和音の移り変わり。
目まぐるしくうごく♪を目で追っていると、とつぜん「こうくるか!」という感じで転調する。さらに転調して和音が変わり……、と真面目に聞いていると頭がくらくらする。
こんなの、きちんと音がとれるんだろうか。
そういえば、モルダウの時も、延々と続くアルペジオは微妙に和音が変わり、それがとても難し美しかった。きらめく川面を見ているみたいだと思った。
スメタナって、もしかして天才肌の作曲家ではなかったのかと思う。
ど派手な見栄は切らないが、細かいところで「おおー」と思うような工夫がなされているのを見ると、そう感じる。

でも、そこが奏者泣かせなのよ。鬼才だね、

ささやかだけと゜元気の出ること

昨日、いらないオモチャを売りにハードオ○へ行った。
車に乗り込んで、何気なくラジオをNHKFMに合わせると、とても聞き覚えのあるメロディが。
ボリュームを上げてしばらく続きを聞く。間違いない、チャイコフスキーの一番だ。
冬のど真ん中に「冬の日の幻想」とは洒落ているなと喜んでいたら、フィナーレが始まる前に店についてしまった。
少しばかり後ろ髪を引かれる思いで車を降り、店で用事をすませる。売ったついでに買い物をするのはいつものことで、この日はCDコーナーでメンデルスゾーンのVnコンチェルトを入手。これで次の定演の曲がすべてそろった。
車に戻ると、「冬の日の幻想」は終わり、ピアノ演奏が始まっていた。つづいて弦楽器の音。ああバイオリンソナタかと思っていたら、バイオリンではあり得ない低さの音がする。
まさか、と思ってよーく曲に耳を傾ければ、これまた聞き覚えのあるメロディが流れてくる。
ブラームスのビオラソナタだ。
しかし、ビオラの音色が聞き慣れない。言い方は悪いが、響きを押さえたバイオリンみたいな音がする。
これは、艶やかで甘い今井信子氏の音ではないし、逆にいかにもビオラらしい渋い音を出すバシュメットでもない。
曲が終わって演奏者の紹介を聞いたときになるほどと思った。何かの国際コンクールで3位に入賞した日本人の演奏だった。名前を忘れてしまったのが残念。

たったこれだけの事だけど、出かける前と後では、気持ちの重さが全然ちがう。
ラジオで好みの曲に出会うと、おみくじで大吉を引いたのと同じくらいラッキーな気分になれる自分がなんだか可笑しい。

売られた花嫁はどうしてそんなに駆け足なのか

某熱帯雨林で「売られた花嫁」の入ったCDを買った。
ジョージ・セル指揮/クリーヴランド管弦楽団で、ドボルザーク7番とのカップリング。
このオケは、ビオラがよく聞こえて、かっちりした演奏なのでスコアリーディングをするにはちょうどいいし、ドボ7とのカップリングというのもなかなか心憎い。

「売られた花嫁」序曲を聞いてみる。
は、はやい。(>_<)
楽譜を見ればVivacissimoですと? Vivaceは「とても早く」を意味するけれど、その最上級とは。
しかもビオラの楽譜は延々同じ音型が続く。うひゃー。演奏の途中で迷子になること必至。
トレーナーの先生が「難しいよ」と言われたのは、こういうことだったのね。
傾向と対策を練らなくては。
なになに、練るより弾けと? そうですね。

運命の扉は開かれた

ポピラ、ついにハードレベルをクリア!
ただし、最後の一曲をクリアしたのは娘の方。
見てる限り、彼女はリズム感でなく、力業でねじ伏せた。とにかく足もとのパッドを踏みまくる。
恐るべし、小学3年生の体力。
情けない親は一曲終えるたびに休憩しなくてはならない。

そして現れたスーパーハード。
ボールの色からして違うし、落ちてくる玉の量がすごい。
これまで両足踏みの時は必ず隣同士のパッドだったのに今度は一つ飛びとか両端一度にとか、一気にレベルアップ。
こんな感じだろうか↓
ハード        ●●○○もしくは○●●○もしくは○○●●
スーパーハード  ●○●○とか、○●○●とか、●○○●なんか入る。しかも入れ違いに次々と(>_<)

でも、楽しいんだな、これが。
新しい曲に挑戦するのは好きだ。

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