来週の今頃は、最後のリハーサルを終えてぐったりしつつ、本番に備えて眠る支度をしているはずだと思う。
シューマンのラインと取り組んで3ヶ月。気づいたら本番が目の前だった。いつも目の前の楽譜にかじりつきで、じっくりと曲を味わう時間が少ないのが心残り。いやまだ、1週間あるから。
どうしても「ライン」、それにドボルザークのチェロコンチェルトが弾きたくて、1年間の休団予定が半年に縮まった。おかげでピアノの練習にもかーなーり支障が出ている。
無茶やってるな、という自覚はあるが、あんまり後悔はしてない。名曲として有名なチェロコンを弾いてみたい人は普通に多いだろうが、オーケストレーション的には二級品と言われ続けている「ライン」に、どうしてそこまでこだわるのか。