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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   

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頭の中が舞踏会

この2週間ぐらい、気持ち的に余裕がなくて、ついったーではブツブツつぶやいているものの、ブログを書く気になれなかった。今日はちょっと落ち着けたので、昨日の練習後の感想を少々。

いくつかの約束事さえ了解すれば、幻想交響曲は実にわかりやすい曲。映像作品を見てるみたい。少しずつ弾けるようになって全体像が見えるようになったら、すっかり魅力に取り付かれた。(←単純なやつ)
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強者どもが夢のあと(「ロシアの夢」展)

岡崎美術博物館で開催中の企画展「ロシアの夢」を見てきた。
今日はイベントのない日だったようで、人が少なく、じっくり見ることができた。

ロシアの夢

ロシア革命直後からスターリンによる静粛が始まるまでの間に、ロシア(=ソビエト連邦)で花開いた芸術活動の紹介。
ヨーロッパから伝わってきたアヴァンギャルドの影響が大きい初期から、国のプロパガンダとして利用された後期まで、政治の移り変わりに合わせて年代順に紹介されている。
演劇「太陽の征服」やサイレント映画「戦艦ポチョムキン」なども映像で紹介されていて、なかなか収穫は大きかった。

これほど政治と密着した芸術も珍しいと思う。普通、芸術は既存の体制に反発する形で発展するものであり、ロシアにおける前衛芸術も始まりはそうだった。しかし、帝政ロシアにとどめを刺す革命が起き、新しい政治体制が生まれると、その政治体制(共産主義)にぴったり寄り添うにして発展を遂げ、体制に潰されて終焉を迎えるのだ。
芸術性を云々する以前に、あまりにも芸術を政治的宣伝に役立てようとする意図が透けて見えるので、近代ヨーロッパ芸術を見慣れた目には、かなり奇異に、そして興味深く映ったのだった。

命の洗濯

長久手町文化の家主催「音の華」という近〜現代の室内楽を集めたコンサートに行ってきた。
お目当てはテルミンとオンド・マルトノという、初期の電子楽器が登場する曲。プログラムは次の通り。

吉松隆:白い風景〔独奏チェロ、フルート、ハープ、弦楽四重奏〕
ボフスラフ・マルティヌー:テルミン、オーボエ。弦楽四重奏とピアノのためのファンタジー※日本初演 
市橋あゆみ(文化の家創造スタッフ):名もなき花へ〔フルート、チェロ、ピアノ、オンド・マルトノ〕
ニーノ・ロータ(1911-1979):フルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロ、ハープによる五重奏曲
モーリス・ラヴェル(1875-1937):序奏とアレグロ〔フルート、クラリネット、ハープ、弦楽四重奏〕

現代曲がほとんどだが、美しい和音とメロディを持つ美しい曲ばかりで、とても楽しめた。文化の家創造スタッフが企画したコンサートのためか、手作り感たっぷりで、まるで身内のコンサートを見ているようなアトホームな空気が漂う。
期待通り、テルミンとオンド・マルトノには感激した。実物を見たのはもちろん初めてだが、本物の音色を聞くのも初めて。電子音にもかかわらず、弦や木管ととても相性のいい音色だった。面白いのが、生の楽器の方が硬質で鋭角な響きを持っていたこと。電子楽器の音色はとてもやわらかくてどんなに激しい音でも綿(わた)のようなふわふわ感がある。それに、鍵盤も弦もなく、空気をつかむような演奏スタイルのテルミンがあれだけきちんと音程が取れるなんてびっくり。もちろん演奏者は空間で音程をとるためにいろいろ工夫を凝らしてたようだった。
あとはハープの響きがびっくりするほど美しかった。特に「白い風景」でハープの美しさが際だっていた。どの和音の響きも恐ろしくクリアで、もしかすると、平均律ではなく純正律で調律したのかもしれないと思った。その後、ラヴェルやロータの曲で登場したときはピアノそっくりの、わずかに濁りの混じったごく普通の響きだったので。
いっしょに連れて行った息子は、ハープの音が一番気に入ったらしい。もちろん、フルートやオーボエなど(彼にとっては)珍しい楽器も熱心に見入っていたようだが。

「The Cosmos of Tomita」

図書館で見つけたCDをご紹介。

B00003IQZGザ・ベスト・オブ・トミタ
冨田勲
BMGメディアジャパン 1999-11-20

by G-Tools


富田勲といえば、遙か昔、自分が高校生のころに話題になった。あのときは「へえ、シンセサイザーでなんかカッコいいことしてるんだ」という程度の認識しかなかった。つくづく若かったなぁ。でも今また出会えて嬉しい。

「亜麻色の髪の乙女」や「月の光」など有名なクラシック曲をシンセならではの音でカバーしたものだけど、表現力とセンスが素敵すぎる。中には「ソラリスの海」なんて曲も入っていて、あら映画音楽もあるのかしらと思ったら、原曲はバッハの「三声のイノヴェンション」のひとつだった(汗)。

ちょっと聴くと癒し系音楽に聞こえるし、実際、幻想的な響きにうっとりさせられる一方で、音楽のアレンジのみならず、1音1音が手作りの音だと思うと、凄い!の一言。シンセは、本当に白紙の状態から、曲のイメージに合わせて音を合成してゆく。音波の波の形をいじったり、フィルターを使ってさまざまな効果を付け加えたり。そうやって今まで聞いたことのない音まで作り出す。
だから、あらかじめ様々な音が用意されているエレクトーンを演奏するのとは訳が違うし、必要とされる技能は演奏能力よりも作曲&アレンジの能力。うん、先日「大人の科学・シンセサイザー・クロニクル」を読んだおかげでその凄さがしみじみわかる。

しかし、ナイスな響きだなぁ。あくまで人工的に合成された音であり、アナログな楽器が出す音とはまったく異質なのだが「それが何か?」とつぶやきたくなるやわらかさと切れの良さ。


たたんだ先は拍手お返事

「ぎっくり」にご用心

のっけからアレだけども、昨日の練習もさんざんだった……。org
先週弾けたはずのところまで落ちまくり、半分とは言わないまでも1/4ぐらいは腕が固まったまま、頭の中だけで音を鳴らしていたかも。そして空気読みの力をフルに活用し、虎視眈々と復活のチャンスをねらう。(あら?)

練習のたびに冷や汗を大量にかくのはもういやだと、毎週のように思うんだけどなぁ。

反省しつつ、楽器を抱えて楽譜と向き合った先週の金曜日のこと。まずは基本練習から、と買ったばかりの教則本を開いた。1stポジションオンリーで、初級者に毛が生えた程度用のレベルだったので、初見ですいすい弾ける、弾ける。ああ楽しい♪
……って、おいおい、いくら楽譜が簡単だからって、初見超苦手の自分がこんなにすいすい弾けるなんてどこかおかしい。と途中で我に返る。

今月のつぶやき

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