準備の大変さに比例するかのごとく、大変楽しいコンサートになった。
クラシック曲の演奏だけでなく、指揮者体験コーナーがあったり、楽器紹介コーナーがあったり、バレエ団や児童合唱団との競演もあって、舞台の上にいながら、目の保養をしてしまった。
合唱団はクリスマス曲の伴奏をすればいいだけなので、(表向き)大した問題はなく、ただ、ミニスカートにお化粧バリバリの高校生が一番歌が上手くてメンバーを仕切っていたのが面白かった。
楽しかったのはバレエ団。一年生ぐらいの子から上は(たぶん)高校生まで、あの綺麗なバレエ用の衣装に身を包んだ少年少女たちが、くるみ割り人形の曲にのって踊る姿が素敵だった。
そもそも、バレエの踊りなんて、生で見たことはほとんどないし、それも今回は同じ舞台上にのっていたので、距離にして数メートルしか離れていない。
小さな子達の「中国の踊り」は自然とほっぺたがゆるむぐらい可愛らしかったし、「アラビアの踊り」はアラビアンナイト風に、なまめかしくウエスト部分を露出した衣装で(しかも生肌! 若い子は違う/笑)、艶のある踊りを見ることができた。「花のワルツ」は何人もの踊子が出てきてそれはそれは華やかに踊るんだけど、これはあいにく伴奏を弾かなくてはならないので(その他はCDにあわせて踊っていた)、あまり見とれていると自分が落ちてしまう。
楽器紹介もなかなか楽しかった。もちろん自分のところ以外は…という意味で。ファゴットでピタゴラス体操が登場したときには思わず笑ってしまった。これは、子持ちの親でないと、ちょっとネタがわからないかも。あとはトランペットが競馬場のファンファーレをやったりとか。実は、クラリネットとオーボエは外見がそっくり。違うのはリード部分と、管の先が開いているかすぼまっているか。
弦楽器は「大きな古時計」のアレンジを合奏した。冒頭にバイオリン―ビオラ―チェロ―コントラバスという順でソロが回ってくる。ソロはパートトップが弾くのが決まり。つまり…。
ということで、意を決して弾いた。しかも立ち上がって。ほんの4小節だったけど。
楽しかったのはそういったイベント的なことだけでなく、弾いていてすごく気持ちよかったということもある。人数が少ないせいか、それともプロのエキストラの割合が高かったせいか、パートごとの音がまとまっていて、合わせやすい上に曲のメリハリもつけやすくて、オーケストラしての一体感が感じられたのが嬉しかった。
さて、明日も記事は続きます。折りたたんである記事は、ほとんどぼやきなので、裏話に興味にあればどうぞ。