楽器を弾く予定もないからと、ブログタイトルを変えて半年くらいたったが、それが音楽の神様のお気に召さなかったようで、4月中旬に召喚状が来た。以前、設立時のガラコンサートで弾かせていただいた名古屋テアトロ管弦楽団で、ビオラの席に空きができたのでエキストラで来てくれないかとというお誘いを受けたのだ。
正直、最初はお断りするつもりだった。決まった日にち、しかも土日でかならず休みが取れるかというと、なかなか難しい職場と立場で、しかも本番までに練習に出られるのは数回。ところがお断りのメールを書こうとするとどうしても手が動かない。そういえば、最後にオーケストラで弾いてから一年半がたつ。そろそろ復帰しないとどんどん腕が落ちてゆくし、一緒に弾いた人たちの顔がちらついて仕方ない。落ち着いて考えてみれば、年度が変わってある程度仕事の見通しが立てられるようになったこの時期にビオラの席に空きが出ることが不思議な偶然だし、その時に団長が自分のことを思い出してくれたこと自体が有難く、これはやはり呼び出されたに違いないと観念した。